友だち3人組で下校する男子高校生

前回は、息子の小中学校時代(普通学級)でのクラスメートとのコミュニケーションの状況についてお話ししました。今回は、高等特別支援学校編です。

高等特別支援学校で初めて友だちができた息子

息子は、小中学校時代にもクラスメートとの交流がありましたが、あくまで「弟」的な存在だったため、対等の関係ではありませんでした。高等特別支援学校に入学後、初めて友だちができました。

息子が入学した先は高等特別支援学校で、専門学科(パン製造、清掃など就労スキルの専門科)毎のクラス編成で各クラスに10名が在籍していました。この高等特別支援学校の生徒は、入学者選抜試験を合格してきている生徒ですので、知的には遅れの少ない子どもたちです。息子の周囲にいた子どもたちは、わりと個性豊かな生徒が多い印象でした。

基本的には、コミュニケーションが苦手な子どもが多いのですが、コミュニケーションが得意な子どももいて、クラスのムードメーカーになっていました。息子はそのムードメーカーとも友だちになれたようで、幸いにも同学年では多くの友達ができました。しかし、残念なことに、他学年の生徒とはなかなか交流の場が少なかったせいか、友人関係を築くことがむずかしいようでした。

息子の高等特別支援学校での学校生活は、学科(国語、数学、英語など)、専門学科(息子の場合は、パン製造、清掃)の授業があり、放課後は部活動ともりだくさんでした。息子が入部した部活動は、文化部でした。(私としては運動部に入部して欲しかったのですが、本人の希望なので仕方ありません)

学校内にはその他にも、生徒会活動などがありますが、息子はあまり興味がなかったようで、参加していませんでした。学校生活では、部活動、生徒会活動の他、体育祭、文化祭などの学校行事でも、ほとんどが同学年の生徒との交流が主でした。他学年の生徒とも交流の場があったのですが、息子は自分からコミュニケーションをとることが苦手なため、積極的に動くことはしなかったようです。

今の会社に入社後できた友達は、実は同じ高校のOBですが学年が違います。高等特別支援学校時代は交流がまったくなかったため面識もなかったのですが、会社入社後に意気投合して友だちになったようです。帰りの電車の方向が一緒だったのも、大きかったかもしれません。

発達障害児、健常児に関係なく、友だちづくりはとても大事です。学校生活の充実にもつながりますし、良い友だち関係は一生涯続くものです。その後の社会人生活でも、余暇の過ごし方にも大きな影響があります。友だちづくりには、ぜひ、こちらも参照してください。

友だちとのコミュニケーションは、下校時がポイントでした

話を元に戻します。高等特別支援学校時代の息子のコミュニケーションは、下校時の時間が大きく影響していたように思います。高校は最寄り駅から3キロメートルくらいの距離があり、徒歩で30分くらいかかります。

下校は、校内のすべての部活動が一斉に終わるため、学校から駅までは、仲の良い友だち数人が固まって下校していたようです。この毎日の30分が、息子を含む友人関係を深めていったようです。下校時の話題は、お気に入りのゲームやアニメなどの話が多かったようです。

それまでの息子のお気に入りアニメは機動戦士ガンダムでしたが、この頃から徐々に萌え系アニメにシフトしていったようです。新着のアニメ情報を友だちから入手して、萌え系アニメを楽しむようになっていました。

この辺りの話は、親御さんにとっては他愛のないように聞こえるかもしれませんが、実はお子さんにとっては、とても重要な話です。なぜなら、お子さんの余暇の充実につながる話だからです。発達障害のお子さんの余暇の過ごし方は、わりと大事です。

高校生のお子さんがいる親御さんの関心事は、「就労」だけになりがちです。もちろん、この時期の最大目標は就労の実現ですが、就労後の余暇の過ごし方も考えてあげることをおすすめします。仕事をしていれば、どんなに順調でもそれなりにストレスが蓄積されます。ですから、ストレス解消の手段も用意してあげる必要があります。

お子さんに具体的な趣味があれば、それが最適な余暇の過ごし方になります。友だちとの共通の趣味があると、なおいいと思います。友だちとのコミュニケーションが深まりますし、ストレス解消対策にもなります。余暇の過ごし方については、こちらもご参照ください。

高等特別支援学校を卒業後はそれぞれ別の会社に就職したため、年に数回しか会えなくなってしまいましたが、この友人関係は、5年以上経過した現在でも継続しています。共通の趣味の話題で盛り上がったり、映画を楽しんだりしているようです。

今回のまとめ
友だちづくりのヒント
  • 友だちになるきっかけ
  • 同じクラスになる、部活動、生徒会活動の他、体育祭、文化祭などの学校行事など
友だちができると…
  • 楽しい学校生活、共通の趣味などで余暇の過ごし方が充実、一生涯の友だち関係

今回はここまでです。次回は、「どうして、コミュニケーション能力が大事なのか」をご紹介します。お楽しみに。

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