「話し上手は、聞き上手」耳を澄ます男の子

前回、人の気持ちや感情などを息子に理解させた効果的な練習方法について、ご紹介しました。人の気持ちや感情を理解することは、そのままコミュニケーション能力アップにつながります。今回は、その続きです。

コミュニケーション能力とは?

「仲良くしよう」握手でよろしく、の二人の男の子

一般的に発達障害児は、他者とのコミュニケーションが苦手だといわれます。「サリーとアンの課題」が苦手なことも、関連性が高いと思います。

その理由は、発達障害児が人の気持ちや感情を理解することがむずかしいからだと思います。

文章でも、他者との会話でも言えることですが、文章の「行間」や、会話のなかでの会話と会話の間にある「行間(相手の真意)」を読み解くことも、同様にむずかしいと思います。

ですが、練習次第である程度は理解できるようになります。

では、具体的にどのような練習をすれば良いのでしょうか。コミュニケーション能力をアップさせるためには、まず、コミュニケーション能力とはどんなものなのかを知る必要があります。

コミュニケーション能力に関しては、明確な定義はないのかもしれませんが、私は「他者との意思疎通を円滑にでき、適切な人間関係を構築できる力」だと考えています。

他者との意思疎通の基本は会話です。円滑な会話をするためには、基本的な言語能力が必要です。言語能力があっても、一方的に話したのでは、意思の疎通が十分にできません。

このように考えると、コミュニケーション能力を構成する要素はいろいろありそうです。そこで、他にもあるかもしれませんが、パッとすぐに思いついた要素を、下記に記載してみました。

<コミュニケーション能力を構成する要素>
  1. 基本的な言語能力(読み書き能力)
  2. 相手の話を聞く能力(相手が話すことを聞き、相手が話す内容を正しく判断する)
  3. 相手の表情から、相手の気持ちを読み解く能力(表情から、喜怒哀楽などの感情を推測する)
  4. 協調性(話し相手と仲良くなりたいと思う謙虚な気持ち)

(1) 基本的な言語能力(読み書き能力)

楽しそうに会話している男の子と女の子

基本的なコミュニケーション手段は会話ですが、それ以外でも手紙、電子メール、その他SNSなどの通信手段なども含まれます。これらで、他者との意思疎通を図るには、基本的な言語能力があることが前提になります

基本的な言語能力については、幼いうちからコツコツと地道に習得していくしかありません。息子の場合は、知育玩具を上手に利用して言語能力を伸ばしました。言語能力アップのヒントとして、こちらもご参照ください。

(2) 相手の話を聞く能力(相手が話すことを聞き、相手が話す内容を正しく判断する)

	お父さんのお話を楽しそうに聴いている男の子

「話し上手は聞き上手」という言葉があります。

話すことが上手な人は、相手が話していることを良く聞いて十分に理解してから話すので、コミュニケーションが上手だという意味です。これは、健常児にも発達障害児にもあてはまります。

発達障害児のなかには、一方的に話をする子どもがいます。

一見、流暢に話すものですから、コミュニケーション能力が高いと勘違いされるかもしれませんが、そうではありません。話し相手と言葉のキャッチボールができなければ、相手とコミュニケーションが取れているとはいえません。

このタイプは、コミュニケーション能力のなかでも、言語能力はある程度あるといえますが、相手の話を聞く能力の発達が不十分であると思います。

ですから、コミュニケーション能力を高めるには、相手の話を聞く能力を高めることが必要です。

この能力を高めるには、相手の話をしっかりと聞いて、相手の話すことを十分に理解する練習が有効です。相手の話を聞けるようになって初めて、相手の話す内容を理解できるようになります。

なお、練習は、毎日少しずつすすめていくことが理想です。我が家では、お風呂の時間を利用して毎日欠かさず5~10分程度、息子と練習していました。

この練習では、相手の話を聞く能力を高めるだけではなく、相手に説明する能力、記憶を時系列で整理する能力、お子さんの危機管理にも有効なのでおすすめです。

具体的には、こちらをご参照ください。

なお、一方的に話をするタイプの子どもは、一方的に話されて相手がどう思っているか考えることをあまりしないため、不用意な発言をしがちです。

そのため、トラブルを招くことがありますので注意が必要です。このタイプのお子さんの対処法については、こちらをご参照ください。

今回のまとめ
コミュニケーション能力アップ

(1) 基本的な言語能力(読み書き能力)

  • 知育玩具を上手に利用して言語能力を伸ばそう

(2) 相手の話を聞く能力(相手が話すことを聞き、相手が話す内容を正しく判断する)

  • 相手の話をしっかりと聞いて、相手の話すことを十分に理解する練習が有効

今回はここまでです。次回は、「人の気持ちや感情を理解して、コミュニケーション能力をアップする方法」の続きをお話しします。お楽しみに。

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