手をつないで楽しそうに歩く親子

前回までは、時間的な予定変更のお話しをしました。今回は空間的な予定変更のお話しです。

発達障害児は、急な予定変更を嫌う傾向があります。それは、時間だけではありません。空間的な予定変更での問題も発生することがあります。発達障害児は、変化を嫌うというよりは、変化を怖がる、または不安に思う傾向にあるのではないかと思います。それは、健常児だって新しい環境になれば、例えば新入学の際は、新しい環境への期待だけではなく不安も大きいと思います。おそらく、それに近い感覚で、かつより強い不安な感覚なのではないかと考えています。

私の周辺には、空間的な予定変更を不安に思うタイプの発達障害の子はいなかったのですが、このタイプの子どもも相当数いるようです。例えば、自宅から学校へ行くのに、いつもは「Aのルート」で通学しているとします。ところが、「Aのルート」は工事中でう回の必要があり、「Bルート」または「Cルート」を通らなければならない状況が発生すると学校に行けなくなってしまうのです。

学校に行かないわけにはいきませんから、何らかの方法で解決しなければいけませんが、どのようにしたらよいのでしょうか。この場合、「Aのルート」だけではなく、「Bルート」または「Cルート」でも学校に行けるように普段から、いろいろなルートで練習するしかないと思います。

ただし、道順の予定変更をするにあたり「こっちの道の途中にある空き地には、今、花が咲いていてきれいだから、お花を見ながら学校に行こうよ」「こっちの道の途中にある公園には、機関車のすべり台があるから、1回だけ滑ってから学校に行こうよ」など、子どもの不安を軽減させるような形で興味をひかせて見るのはどうでしょうか。

この問題の解決に関しては、単なる通学だけの問題ととらえずに、もっと大きな視野で考えてみるといいと思います。子どもの行動範囲を広げることで、子どもの視野も広がります。一度行った場所への抵抗感は少なくなると思います。

自宅周辺で、子どもの興味を引きそうな場所、喜びそうな場所をいくつかピックアップして、休日に親子で散歩するようにしてみましょう。そのときには、敢えて、遠回りでも「Bルート」または「Cルート」を通って、学校経由で目的地にいくなど、次にいくときにも、また微妙にルートを変更していく、これを何度も何度も繰り返すことにより、予定変更に慣れてきて、子どもの不安感や抵抗感は減るのではないかと思います。

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