お化け屋敷で怖がる子供たち

環境変化への取り組みは、息子が5歳くらいから病院、歯科医院へのチャレンジと同時に少しずつすすめてきました。外食(ファミレスなど)、動物園、博物館などは5歳以前から問題ありませんでした。発達障害児は、鏡張りの場所や暗い場所が苦手とする場合があるので、息子はどうかと試してみました。大きな施設のトイレは大きな鏡が設置されていますが、特に問題ありませんでした。映画館やプラネタリウムなどの暗い場所も、問題ありませんでした。遊園地に行き、ジェットコースターやちょっとスピード感があったり高低差がある遊具も大丈夫でした。

唯一問題があったのは、お化け屋敷でした。当時、小学校低学年でしたが、数年ぶりにパニックを起こして大泣きしました。余程怖かったようです。本人曰く、お化け屋敷は今でもトラウマだそうです。息子は今でも、家族でのお出かけではお化け屋敷にいくのを拒否していますが、実は高校時代に1度だけ行ったことがあるそうです。

学校行事でお台場に行った際、班行動だったらしいのですが、みんなでお化け屋敷に入ろうということになったそうです。息子も男の子としてのプライドがあり、班のみんなにお化け屋敷が怖いことを悟られまいとして無理して頑張ったようです。後でよく頑張ったなと言ったら、「めちゃくちゃこわかったけど、怖いのを我慢して怖くないフリをしていた」とのこと。でも、もう2度と行きたくないそうです。

ここでの息子の行動について考えてみました。友達との関係を維持するためにトラウマであるお化け屋敷に入ることを断らなかったことは、トラウマよりも「協調性(他者との適切な関係を築きたいという謙虚な心)」を優先することができたことになります。私が想像していた以上に、息子のなかで「協調性」が育っていました。

また、お化け屋敷内での行動は、「怖いのを我慢して怖くないフリをしていた」です。結果的に、友達には息子のトラウマを知られずに済んだようですので、思っていた以上に度胸もついていたことになります。このエピソードは、息子の成長を改めて実感でき、また今後の成長も期待させるものでした。なぜなら、環境や状況次第で、息子は自分の実力以上の力を発揮できるかもしれない可能性を示すものだったからです。急激な環境変化にも柔軟に適応できる可能性を感じることができたのです。

このエピソードは切羽詰まった状況でのいわば、火事場のバカ力みたいなものですので、修羅場はそう何度も経験する必要ありませんが、今後はあまり無理のないところで、成長できればいいなと考えています。

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