桜の花の下、新入学の男の子と女の子

もうすぐ新年度が始まります。小学校に新入学を迎える発達障害のお子さんがいるご家庭では、親御さんは、新しい環境での期待よりも進学先で子どもがうまくやれるかどうかの不安の方が大きいかもしれません。特に普通学級を選択されている場合は、学習面で遅れることがないか、他のクラスメートとの関係がきちんと構築できるかなど、とても心配されているかもしれません。

進級の場合でも、親御さんの心配は尽きません。新しい担任の先生とお子さんとの相性、発達障害への理解の有無など気になることは山ほどあります。校長先生や教頭先生が変わる場合でも、学校全体の雰囲気が変わることがあります。教育方針自体は変わりませんが、例えば、校長先生や教頭先生の発達障害への理解度は違いますので、校内での対応の変化が生じるかもしれません。

発達障害のお子さんが、今後の1年間、クラス内でうまくやっていけるかどうかについては、本人の能力の状況、親御さんがどれだけフォローできるか、そして担任の先生の学級運営の力量などさまざまな要素が影響してくると思います。

今回は、担任の先生への対応にスポットをあてて考えてみたいと思います。

担任の先生にもさまざまなタイプがいます。また、普通学級の多くの先生は、発達障害に関する知識はあまりもっていません。私の印象では、特別支援学級の先生でさえ、それほど深い認識をもっているとは思えませんでした。ですから、特に普通学級では、お子さんの発達障害のことを詳しくお話しても、あまり理解できないかもしれません。

もっとも悪いやり方は、発達障害に関する本やこれまでのお子さんの生育歴をまとめたものなどを渡して「これを読んで、うちの子のことを理解してください」とする方法です。担任の先生も忙しいですから、読む時間が限られているでしょうし、何より興味のないものを読まされるのはとても苦痛なことです。担任の先生は及び腰になってしまうかもしれません。

それでも、お子さんの障害の状況に関連して心配事がある場合には、事前に担任の先生にアポを取って説明した方が良いと思います。説明する内容は、お子さんの障害の状況とそれによりあなたが心配する事項などです。障害の状況については大まかでいいと思いますが、自傷や他害などの重篤な問題がある場合は、できる限り詳細に、ありのままを説明しておいた方がよいです。その際、担任の先生に協力をお願いしたいことがあれば、伝えると良いと思います。

なお、普通学級の場合、あまり多くを担任の先生に依存するとトラブルに発展するリスクが生じます。なぜなら、普通学級では、最大40名(1年生の場合はそれより若干少なめ)の児童を担任の先生1人でカバーしなくてはならないため、1名の児童だけに多くのエネルギーを割くことがむずかしいからです。そういった事情を理解したうえでお話しした方が良いと思います。

担任の先生とはこれから先、最低でも1年間はお付き合いをすることになります。できればいい関係でありたいものです。特別支援学級や特別支援学校の先生は、発達障害児に対して多少なりとも理解をしていただいているので、問題は少ないのですが、普通学級ではまったく事情が違います。ですから、普通学級にお子さんが在籍する場合、担任の先生にお願いする事項は、できる限り担任の先生の負担にならないように配慮することも必要になろうかと思います。

今回はここまでです。次回は、担任の先生との信頼関係をどう構築していったらよいかについてお話します。お楽しみに。

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