アンテナが載った昭和のブラウン管テレビ

ペリーヌ物語が大好きというと年齢がバレてしまうかもしれませんが、私にとって、40年ほど前の日曜日の夜は、楽しいアニメがてんこ盛りの時間帯でした。まず、サザエさんを見て、マジンガーZシリーズがあり、そして、そのあとに世界名作劇場と続いていました。私と同世代の方々にとって、特に世界名作劇場は、子ども時代の思い出深い作品がたくさんあると思いますし、私も今でも大好きな作品があります。

そのなかでも「アルプスの少女ハイジ」「小公女セーラ」「赤毛のアン」は、思い出深い作品ですが、私がもっとも心を惹かれたのは「ペリーヌ物語」です。今見ても、心を揺さぶられる名作だと思います。病気がちな母との苦しい旅路のなかで、幼いながら母を支えてたくましく成長していく主人公の少女ペリーヌの姿は、見ている者に感動を与えます。また、健気なその姿は、自分の子どもとダブって映るため、ほおっておけない気持ちにさせられるのです。

ペリーヌは、フランス人の父とイギリス人の母(イギリス人とインド人のハーフらしいです)との間に生まれた子です。父がボスニアで病死し、母と二人で父方の祖父を頼ってフランスまで旅をしますが、パリに到着したとたん母が病に倒れ亡くなってしまいます。

ペリーヌは、たった13歳で両親を立て続けに失ってしまう、とても可哀そうな少女です。その後の旅の途中でも災難は続きますし、目的地に着いてからも、両親の結婚に反対していた祖父に疎まれていたため、孫だと名乗れずにいるなど、困難は続きます。しかし、さまざまな困難を乗り越えることができるだけの強さと天性の明るさをもった子どもです。

それだけではありません。なぜかペリーヌが旅先で知り合う人物は、一癖も二癖もある者ばかりです。最初は彼女に冷たくあたりますが、いつの間にか彼女の良き理解者となり、彼女の旅を助けようとします。最終的には、大事な息子(ペリーヌの父)を奪った母を憎んでいた祖父でさえも、当初は母の娘である彼女も憎しみの対象でしたが、いつの間にか愛おしい存在に変わっていました。

まあ、アニメですから、物語の都合上、主人公に都合のいい感じの展開になるのは定番です。私が子どもの頃は、困難にもくじけることのないペリーヌの強さと明るい性格に共感したものです。

しかし、大人になって子育てを経験してからみたペリーヌは、それだけでは説明できない不思議な魅力があることに気づいたのです。そのヒントは、ペリーヌの母であるマリの存在にあると理解できたのです。

今回はここまでです。次回はペリーヌの不思議な魅力ついて考えてみたいと思います。お楽しみに。

なお、ペリーヌを担当されていた声優の鶴ひろみさんの声は、本当にかわいらしくて素敵でした。その後に担当されたドラゴンボールのブルマ役でも、その声のかわいらしさは変わらないのですが、役柄の性格はまったくの真逆なのに違和感がなく不思議な気持ちで見ていました。ずっとファンだったのですが、今回の訃報に接して残念な気持ちでいっぱいです。ご冥福をお祈りいたします。

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