一生懸命お話している男の子と相づち打ちながら聞いているお母さん

前回、発達障害児のコミュニケーションを基準としたタイプ分類をおこない、お友だち攻略法の(A)タイプ攻略編をお話ししました。今回は、お友だち攻略法の(B)タイプ攻略編です。

<発達障害児のコミュニケーションを基準としたタイプ別>
  • (A)どちらかといえば、親しくない他者でも話しかけるのに躊躇しないタイプ
  • (B)どちらかといえば、親しくない他者に話しかけるのに躊躇するタイプ

(B)タイプのお子さんが、他者に話しかけるときに躊躇するのは、どんな理由が考えられるでしょうか。これが健常児ならば、話しかけた相手が怖そうなタイプだったり、性格が悪そうなタイプだったりしたら、相手から否定的な言葉が返ってくるかもしれないと、怖気ついてしまうことなどが考えられます。

発達障害児の場合でしたらどうでしょうか。おそらく、相手の見た目で怖そうなのは理解できるかもしれませんが、性格が悪そうかどうかまでは判断できないのではないかと思います。(B)タイプのお子さんが、他者に話しかけるときに躊躇する理由は、おおよそ次の3つくらいかと、私は考えています。

1つ目は、自分自身のコミュニケーション能力の自信の無さからくるものと、考えています。発達障害児は知的な遅れを伴うことが少なくないため、上手に話すことができない、相手に伝えたいことをうまく伝えることができないために、躊躇してしまうことが考えられます。

2つ目は、息子もそうですが、親しくない相手に対しては緊張してしまうため、うまく話せないことを恥ずかしく思う気持ちからくるものと考えています。

3つ目は、良く知らない相手に怖気づいてしまう気持ちから、うまく話せないものと考えています。

上記の3つの原因は、すべて話すことに関して経験不足からくるものと考えています。本人も話すことに苦手意識をもっていることから、他者と話すことに躊躇して自分から避けてもきたでしょうから、さらに苦手になってしまったと考えられます。

改善策としては、話す練習をしてコミュニケーション能力の底上げをして、成功体験の積み上げすることにより、本人に自信を与えてあげるしかないと思います。改善方法はいろいろあると思いますが、息子のコミュニケーション能力をアップした事例をみなさんにご紹介します。

息子は、小学校の低学年時点のコミュニケーション能力は、同級生と比較すれば少し幼いかなと感じるレベルでした。話しかけられれば、受け答えをすることはできていましたが、自分から他者に話しかけるのは苦手でした。

当初はコミュニケーション能力の底上げを目的として、小学校低学年から毎日、息子からその日にあったことを聞き取りしていました。それは、成人した今でも継続しています。当初は20~30分もかかって大変だった聞き取りの時間も、慣れてくると5~10分程度に親の負担も徐々に軽くなっていきました。

その日にあったことの聞き取りの目的は、以下のとおりです。上の2つはコミュニケーション能力のアップを目的としています。また、それだけではなく、息子のリスク管理にも役立っています。リスク管理では、小学校時代のいじめの判明に、就労後の現在は就労の継続へのメリットもありますので、みなさんにもぜひ、おすすめです。

なお、詳しくは、下記のコラムにて、既にご紹介済ですので、ご確認ください。

<その日にあったことの聞き取りの目的>
  • 物事を説明する練習
  • その日の出来事を時系列で記憶を整理する練習
  • リスク管理

今回はここまでです。せっかくできた友だちならば、さらにより良い関係を構築したいものです。次回は、「せっかくできた友だち、もっと仲良くなる方法」について、お話しします。お楽しみに。

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