仲よく手をつないでいる5人の子どもたち

前回は、会社生活や学校生活は集団生活であり、いずれも協調性が求められるコミュニティであることをお話ししました。さらに、協調性があれば発達障害児(者)でも、集団生活でうけ入れてもらえる可能性が高くなり集団生活がとても楽になり、みんなと楽しく過ごせるようになることをお話ししました。今回は、どうすれば協調性を習得することができるのかについて、お話しします。

どうすれば協調性を習得できるかの前に、協調性とは何かについて、ここでおさらいしたいと思います。インターネットで調べると、協調性とは「他の人と物事をうまくやっていける傾向や性質(コトバンクより)」とあります。

私が考える協調性については、自分から働きかけをしないと人間関係をうまく構築できないと考えていますので、協調性とは、「他者との適切な関係を築きたいという謙虚な心」だと考えています。

人間関係は、1対1の人間関係から始まります。健常児、発達障害児の区別なく、人は生まれてから、初めて生じる人間関係は「親子関係」です。ですから、今後、成長とともにさまざまな人間関係を構築するとしても、「適切な親子関係」の構築から始まります。ですから、適切な親子関係をうまく築くことができないと、その後の人間関係もうまく構築できない可能性が高くなることになります。

協調性とは、他者との適切な関係を築きたいという謙虚な心ですから、ときには自分を抑えて相手に合わせるだけの心の度量が必要な場面もあります。なぜなら、自分の気持ちや自分のしたいことばかりを主張していると、相手と適切な関係(仲良くなれない)を築けないからです。

相手が親御さんである場合は、かわいいお子さんですから、親御さんの方が折れてくれるかもしれませんが、お子さんが家庭から外の世界に出た先は、学校や会社などであり、そこで人間関係を構築しようとする相手は、元々他人です。元々他人ですから、親御さんのようにお子さんの気持ちを優先してはくれません。

ですから、例えば、お子さんが学校で仲良くしたいクラスメートがいた場合、その相手と適切な関係(仲良くしたい)を築くためには、お子さんの方が折れる必要が生じる場面も出てきます。そのときに、お子さんがその相手に対して配慮できないと、仲良くなれませんし、友だち関係を築くこともむずかしいのです。

元々他人である相手と適切な友人関係を築くためには、その相手に配慮する気持ちが必要です。相手に配慮するということは、自分を抑えようとする気持ちが必要です。自分を抑えるためには、ときには我慢をすることも必要となってきます。ですから、協調性を育てるためには、お子さんに我慢を教える必要もあるということになります。

とはいえ、友だち関係を構築するにあたり、いきなりここで相手に配慮することができるか、というとおそらくむずかしいのではないかと思います。ですから、親子関係の構築の段階から、お子さんの協調性を育ててあげることが大事です。

協調性は、通常は自然には身につかないものです。ですから、早い段階から親御さんが直接お子さんに教えてあげる必要があります。この早い段階はいつかといえば、お子さんが家庭から外の人々と接触する時期です。もっとも早い時期は、保育園または幼稚園に就園するタイミングになります。

この協調性は、最初は「適切な親子関係」の構築するにあたり、大きな役割を果たします。その後、学校では「適切な友人関係」、会社に就職すれば「適切な上司と部下の関係」の構築へと発展していくことになります。

一般的に発達障害者はコミュニケーションが苦手といわれます。ですから、協調性は人間関係に関連する分野なので、発達障害者には苦手な分野なのかもしれませんが、決して習得できないものではありません。

なお、例えば普通学級に入れれば他のクラスメート(健常児)から刺激をうけて、コミュニケーション能力が自然にアップするようなことを良く耳にしたりしますが、これは間違いだと思います。協調性が十分に育っていない状態で健常児の集団のなかにいても、トラブルの火種になるリスクがあるだけです。なぜなら、協調性が育っていない子どもは、不用意に相手を傷つけたり不快にさせることを、悪気なく言ってしまう傾向にあるからです。

協調性はこのように、会社や学校などの集団生活においては、不可欠なものです。ですが、それを子どもに教えていくのは、結構むずかしいと思います。協調性をわが子に教えることがむずかしいのではないかと、私が考える理由は、わが子に我慢を教えなければならないからです。ですが、協調性を習得することで得られるメリットは、とても大きいことから、ぜひ、頑張って習得させていただいたいと考えます。

協調性については、ぜひこちらをご参照ください。

協調性は、人間関係を構築するうえでの基礎となりうるものです。人間関係には1対1の関係から、集団生活での人間関係までの段階があります。1対1の人間関係では、親子関係が初めて生じる人間関係ですから、協調性を育てるには、まず、親子関係の構築がベースとなります。

ですから、協調性を習得させるには、まず、「適切な親子関係」構築することから始まります。協調性をわが子に習得させるにあたっては、親御さんがその習得プロセスについて十分に理解していれば、わが子へ教えやすいのではないかと思います。それについては、こちらでわかりやすく詳細にご紹介しています。ぜひ、ご一読ください。

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