職場の上司と部下。良好な関係。

前回、息子の先輩A君が、就労先で頑張って仕事をしているようすをご紹介しました。今回はその続きと、A君によく似ていると思ったB君も、やはり愛される子どもだと感じましたので、ぜひ、ご紹介したいと思います。

A君について

A君は、息子が入学した年の高等特別支援学校の体育祭で大活躍していました。彼は、運動会の放送担当だったようです。

体育祭では、競技の実況を担当していました。相変わらず、お世辞にも上手とは言えない実況でしたが、何か人の心を温かくするものを彼は持っているのではないかと、再認識させられました。体育祭自体は生徒みんなが一生懸命盛りあがって、楽しい思い出になったと思います。

B君について

話は変わりますが、A君で思い出すのが、某鉄道会社の特例子会社の社長さんとB君のことです。まだ、息子が高校生のときに、地元のイベントホールで開催された講演会の主役です。社長さんはB君のことがとてもお気に入りのようでした。このような講演会に従業員本人を連れてくるのは、本当に異例のことだと思います。ですが、この社長さんがなぜB君のことがお気に入りなのか、すぐに理由がわかりました。

B君は、前出のA君に雰囲気がそっくりなのです。もちろん、タイプは全然違います。B君は一目見て、障害の程度が相当に重い子だということがわかりました。若干多動気味なところもあるのですが、とても元気です。彼の元気な挨拶は、こちらにも元気を与えてくれるような、気持ちのいいものでした。

彼から伝わってくるのは、A君と同じ、真面目さ、勤勉さ、そして一生懸命さ。この社長さんもB君のようなタイプの発達障害者を見ていると、心を動かされるのだなと共感をもちつつ、社長さんの話を聞きました。

B君の会社での仕事は清掃です。実際の仕事ぶりを見たわけではありませんが、B君の様子や社長さんの話ぶりから、その情景が浮かんでくるようです。B君は、過去に就労がうまくいかずに在宅期間があったようですが、この会社に入社してこの社長さんに出会い、生き生きと仕事をしているのが伝わってきます。B君自身も「頑張ってお仕事をしてお給料をもらえることが、とてもうれしい」と話していました。

社長さんの話のなかで特筆すべきことは、毎朝の「診察」のことです。「診察」といっても、社長さんは医師ではありませんから、本当の「診察」ではありません。毎朝5分から10分程度のヒアリングのことを「診察」と呼んでいるようでした。

この毎日のコミュニケーションを社長さんは、B君だけでなく、複数の従業員としていて、朝会って顔を見ただけで体調までわかるようになっているという話を聞いたとき、頭が下がる思いでした。

私も毎日息子と5分程度のコミュニケーションをとっていますが、結構面倒な作業です。1人ならまだしも、特例子会社ですからそれなりの人数を相手にされているでしょうから、仕事とはいえ、大変な作業です。

なお、毎日5分の息子とのコミュニケーションについては、こちらをご参照ください。

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社長さんは話のなかで「B君のことを、本当の息子のように思っている」との発言があり、もしかしたら、実の親子以上の信頼関係ができているのではないかと思いました。このように部下を大事に思ってくれる上司に恵まれた障害者は、本当に幸せだと思います。

発達障害者でも、A君やB君のように真面目さ、勤勉さ、そして一生懸命さをもっている子どもは、人の心を動かします。そして、協調性を兼ね備えた2人は、障害の程度が若干重いにもかかわらず、企業担当者からは欲しい人材として評価してもらえるものです。

なお、発達障害でも企業から欲しいと評価される人材、愛される子どもについては、こちらもご参照ください。

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