成年後見制度 発達障害の息子の場合

前回、息子が高校生のとき「成年後見制度」を検討したとお話ししました。
その当時、その制度内容やメリット・デメリット等を調べましたが、すぐに結論が出せず、息子が成人するまでにはまだ時間がありましたので、一旦保留にしていました。
息子と再検討しました

息子が二十歳になった頃、社会人としては2年目です。
そろそろもう一度、検討する時期になったので、再考してみました。
もう既に、「成年後見制度」の概要は理解しています。
「成年後見制度」のメリット・デメリットもだいたい把握していましたので、ここでの検討課題は、息子自身とその周辺環境に問題があるかどうかの検討でした。
まず、息子自身の分析です。
毎月のおこづかいの額は特に決めてはいませんが、ちょっと増える傾向にあるときは、その都度注意を促しています。
息子のお金は妻が管理しており、必要に応じて渡しています。
高い買い物については、その都度息子の希望を聞きながら、ネット通販か一緒に買いにいくようにしています。
現状では、妻が知らないところで息子が勝手に現金や預金を持ち出して、お金をだまし取られるといったことは、ちょっと考えにくい状況です。
息子に言って聞かせていること

息子には、キャッチセールスなどの被害を防止するために、例えば「知らない人やキレイな女性から声をかけられても、ついていくな」と、普段からいって聞かせてあります。
ですから、多分ついていかないでしょうけど、まあ、仮について行ってしまって軟禁状態で無理やりに契約書にサインさせられるようなことがあれば、すぐに警察や消費者センターなどに相談しなければいけませんが、そのときはそのときで考えようと思っています。
息子自身、契約の締結がどういったものかというむずかしい理解はあまりできていませんが、とにかく、家族が一緒でない場所で署名捺印をすることは、非常にまずいことであるということだけは理解できています。

息子には「たとえ、友だち同士であっても、金銭の貸し借りはしないように」と、これも普段から言い聞かせてあります。
お金にルーズになるような友達関係は逆に息子にとってマイナスと考えていますが、今のところ、問題ないと考えています。
息子が会社帰りに立ち寄る場所も、今のところ、不健全な場所は無いようです。
息子自身、最寄りの繁華街の何となく危なそうな場所は把握しており、不用意には近づいたりしないと判断しています。
以上のことを踏まえて、現状では、息子に「成年後見制度」の適用は、保留にしています。
みなさんも、制度内容だけではなく、お子さん自身状況やその周辺事情まで含めて慎重に判断されることをおすすめします。
まとめ
成年後見制度を検討するにあたって
- 制度内容を確認する
- お子さん自身状況やその周辺事情まで含めて慎重に判断する