発達障害児を抱える親御さんのお悩みを解決するためのヒント

問題解決のヒント

発達障害児を抱える親御さんの悩み

悩んでいるお母さん

発達障害児を抱える親御さんの悩みは尽きないものですが、そのなかでも特に悩みの種となるのが「発達障害児の子育て」「就学先の選択」「就労」だと思います。

発達障害児の子育ては本当に大変ですし、就学後の担任の先生やクラスメートとのトラブルなど、数をあげたらキリがありませんが、1つ1つ解決していくしかありません。

発達障害児を抱えているとさまざまな問題に直面しますが、様子見で放置しておくと、そのしわ寄せは愛するわが子にすべて降りかかることになります。

発達障害児に関わる問題で、時間が解決してくれることはほとんどないと思います。

これまで息子を育ててきた私の経験上、親自らが対応しないと解決はむずかしいことばかりでした。

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悩みを解決するために 事前にすること

悩みの本質やその原因が何であるかを見極めましょう

あなたのそのお悩みを解決するためには、悩みの本質やその原因が何であるかを見極めなければ、問題を解決するのは困難です。

ですから、まずそこから考えていきましょう。

以下に、あなたのお悩みを解決するためのヒントをご紹介します。

あなたのお悩みの本質、その原因や問題点などが浮き彫りとなり、より問題解決の参考になるかと思います。

親御さんの悩み 子育て編

悩んでいる家族

子育ての悩みは、健常児のお子さんでも育児ノイローゼになってしまう方もいるので、永遠の課題です。

離乳食をどうしたらいいとか、ミルクを飲ませた後は、背中を軽くたたいてゲップを出させないとか行けないとか、そういったことについては、育児書に書いてありますし、保健婦さんからの指導などで悩む人は少ないのではないかと思います。

問題は、基本的な身辺自立(食事、排せつ、歯磨き、洗顔、衣類の着脱など最低限の生活習慣)の確立、言葉の発達など日常生活での子どもの成長、特に知的な分野や情緒的な分野での子どもの成長をどう促していけばよいのかは、わりとわかりにくいものです。

子どもは普通に、身辺自立を嫌がったり、お菓子など好きなものを食べたがったりしますので、子育ては本当に大変です。

だからといって、子どもの好き勝手にさせるわけにもいきませんので、親御さんとしては、本当に悩みどころです。

健常児でも大変なところですが、発達障害児は、パニックやかんしゃくを起こして、強い抵抗を示すことがありますので、健常児以上にとても大変な作業です。

癇癪を起こす男の子

でも、パニックやかんしゃくをどうして起こすのでしょうか。なぜ、子どもは身辺自立を嫌がったり、お菓子をいつでも食べたがるのでしょうか。

子どもが身辺自立を嫌がる理由は、面倒なのでしたくないからです。

ごはんよりも、お菓子の方が、子どもにとっては甘くておいしいからです。

実に単純な理屈です。

発達障害児は、この理屈を論理的に理解できていないかもしれませんが、感覚的には理解できています。

理解できているから、親のいうことを聞かないのです。

しつけがきちんとできている子どもは、親にいわれなくとも、または、親に一言声がけをされただけで、身辺自立を自ら積極的にこなします。

お菓子は決まった時間以外では我慢して食べません。

この違いは何だろうと考えることが大事なのだろうと思います。

ここに、問題解決のヒントがありそうです。

※しつけというと、マイナスのイメージがありますが、子どもを思う親の愛情です。こちらで詳しく説明しています。

しつけができている子どもでも、身辺自立は面倒くさいことだと思いますし、お菓子はいつでも食べたいはずです。

でも、我慢しますし、我慢ができます。

大人だって、甘いものが好きな人は、ダイエット中でもチョコレートをもう一個食べたいなと思います。

でも、ダイエットの理由がメタボ対策で健康上の問題があれば、もうこの辺でやめておこうと我慢します。

前者の我慢と後者の我慢は、同じです。

我慢のできる理性的な大人になるためには、子どものうちから、我慢することを知らないと、大人になったら急にできるようになるわけではないと思います。

この我慢ができる子どもとできない子どもの違いは、しつけができているか、そうでないかの違いしかありません。

ではどうやって、しつけをしたらよいのでしょうか。

子どもにしつけをするためには、「適切な親子関係の構築」が必要だと考えます。

あなたのお悩みが「しつけ」や「適切な親子関係の構築」であれば、こちらの「愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~」がおすすめです。ぜひ、ご一読ください。

嬉しそうな笑顔のお母さん

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なお、子育てにおいては、パニックやかんしゃくを起こす子どもに対するお悩み、こだわりなど発達障害の障害特性による日常生活に支障をきたすことへのお悩みなど、他にも多くのお悩みが存在すると思います。

これらの問題も、一朝一夕で解決することはむずかしいものですが、問題の本質やその原因がどこにあるのか見極めることで、解決策が見えてくると思います。

ただし、あなたひとりで悩んでいても、解決できるものではありません。できるだけ多くの人に相談してみましょう。

ひとりで悩まずに、勇気を出して最初の一歩を踏み出しましょう。

親御さんの悩み 集団生活でのトラブルについて

仲間はずれ

発達障害児を抱える親御さんは、お子さんの子育てから就学、そして就労への道筋においてさまざまな悩みを抱える局面が少なくありません。

子育ては本当に大変ですし、就学すれば、担任の先生やクラスメートなどとのトラブルに直面することはよくあることです。

学習面での悩みは尽きないでしょうし、いじめの問題もあります。

その後は進学の問題もあるでしょうし、就労の問題も無視できません。

健常児でも、同じような問題があるかもしれませんが、発達障害児の場合は、健常児とは比較にならないほどの大変ですし、深刻な問題に陥ることもあります。

私も、発達障害児の息子を育ててきましたから、その大変さは嫌というほど経験してきました。

子育てではパニックを頻繁に起こされ身辺自立がうまくいかず、言葉も遅かったので、本当に苦労しました。

就学は普通学級でしたので、学習面の問題はいつもついて回りました。

それに加えて、酷いいじめも経験しています。

いじめ解決には、教育委員会も巻き込んで数年を要しました。

本当にさまざまな困難を乗り越えてきたという感じです。

発達障害児自身、その障害特性から(集団生活のルールを理解できないなど)さまざまなトラブルの原因になることもあります。

また、発達障害児本人には問題がなくても、さまざまな問題に巻き込まれやすい傾向があると思います。

できればトラブルは避けてとおりたいものですが、どんなに万全を期したとしても、少なくとも1つや2つのトラブルを避けることはむずかしいと思います。

ですから、大変ですが、親御さんとしては、1つ1つ問題を解決していくしかありません。

しかし、あなたはひとりではありません。頑張っていきましょう。

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親御さんの悩み 集団生活でのトラブルの解決へむけて

トラブル解決へ

多くの親御さんは、トラブルの当事者となると冷静な判断がむずかしいと思います。

でも、それは誰でもそうです。

いじめなどの学校でのトラブルならば、学校に赴き、担任の先生や他の児童・生徒の保護者と問題解決のための話し合いがもたれたりします。

ですが、学校は敷居が高いですし、担任の先生や他の保護者と対峙することは、誰でもハードルが高いものです。

お互いに冷静さに欠けていたり、お互いに問題の本質を理解できていないと、問題の本質とはかけ離れた議論になったり、単なる水掛け論になったりして、徒労に終わることもあります。

相手側に明らかに問題がある場合でも、相手がPTAの幹部や地元の有志だったりすると、学校側が相手側に追従し、一方的に攻められることもあります。

トラブルが発生した場合には、下記の手順で問題解決にあたりましょう。

トラブルの解決への手順
  1. 冷静になりましょう。そして、勇気を出しましょう
  2. 状況をわが子から時系列で確認しましょう(できる限り詳細に)
  3. 状況を担任の先生または相手方などから時系列で確認しましょう。(できる限り詳細に)
  4. お子さんからヒアリングした内容と、担任の先生や相手方の主張内容との検証。相違点や矛盾点の有無など
  5. (4)に相違点や矛盾点がある場合、担任の先生へ目撃者の有無の確認やクラス全体へのトラブルに関するアンケート調査の依頼など(必要に応じて)状況を担任の先生または相手方などから時系列で確認しましょう。(できる限り詳細に)
  6. 上位の先生(校長先生、教頭先生)や教育委員会などの上位組織への相談

(1) 冷静になりましょう。そして、勇気を出しましょう

夫婦

まずは、冷静になりましょう。冷静にならないと、うまくいくものもうまくいきません。

相手方と話し合いをするにしても、強硬な態度では話し合いになりません。

もしかしたら、わが子にトラブルの原因があるかもしれないと、謙虚に対応することも必要です。

短気は厳禁です。

また、勇気を出しましょう。

学校は基本的に敷居が高いものです。

担任の先生やよく知らない相手方との話し合いは億劫なものです。

ですが、お子さんの一大事なのですから、勇気を出して臨んでください。

ただ、あなた一人で対応する必要は全然ありません。

相手方も複数で来るでしょうから、できれば、旦那さん、近い親戚、親しい友人など頼りになる方に同伴してもらいましょう。

そう考えれば、気が楽になるものです。

(2) 状況を、わが子から時系列で確認しましょう(できる限り詳細に)

子どもの話を聞くお母さん

トラブルが発生しても、時系列で全体像が把握できないと問題解決はできません。

まずは、わが子から、何があったのか事実確認してください。

発達障害児なのですから、上手に説明できないかもしれませんが、時間をかけてゆっくりと聞き取りしてください。

聞き取り作業はとてもイライラさせられると思いますが、優しく諭しながら行ってください。

イライラして怒ってしまうと、それ以降の聞き取りがむずかしくなってしまいます。

また、事前に証拠となるものがあれば、保全しておきましょう。

お子さんから聞き取りした内容も、できれば文書にまとめておくと、見た目の信ぴょう性が増します。

(3) 状況を、担任の先生または相手方などから時系列で確認しましょう。(できる限り詳細に)

二人の保護者の板挟みになっている先生

お子さんからヒアリングを行ったら、次は、担任の先生や相手方(関係した生徒およびその保護者)との面談になります。

なお、相手方と面談する場合は、冷静な話し合いとするために、必ず学校を挟みましょう。多くの場合は、この段階で解決できると思います。

ただし、解決が長引きそうな場合には、特にいじめ問題などには、事前にメモ帳やICレコーダーを準備しておいた方がいいかもしれません。(後で、言った言わないのトラブル防止のため)

なお、ICレコーダーを使用するのは、事前にこじれそうな雰囲気のときだけにした方が良いかもしれません。

ICレコーダーは、それがあると相手に思わせるだけで、警戒心を持たれてしまう恐れがありますので、すぐに円満解決できそうなときには、使用しない方が良いと思います。

(4) お子さんからヒアリングした内容と、担任の先生や相手方の主張内容との検証。相違点や矛盾点の有無など

(5) (4)に相違点や矛盾点がある場合、担任の先生へ目撃者の有無の確認やクラス全体へのトラブルに関するアンケート調査の依頼など(必要に応じて)

アンケート調査などを依頼する必要も

ここで、お子さんからヒアリングした内容と、先生や相手方の主張内容が相違していたり、矛盾していることがある場合があります。

その箇所については、再度相手方に確認してください。

相違箇所については、お子さんにも、もう一度確認する必要があります。

相違している箇所に関して明確な証拠があれば、提示のうえ、改めて聞き直してください。

お子さんからヒアリングした内容と、先生や相手方の主張内容の相違点のすり合わせで、話し合いが平行線となり解決にならない場合には、その他の目撃者がいないかどうかの確認も必要です。

場合によっては、クラス全員のアンケート調査などを依頼する必要もあります。

(6) 上位の先生(校長先生、教頭先生)や教育委員会などの上位組織への相談

校長先生

担任の先生との面談で埒が明かない場合には、校長先生や教頭先生など上位の先生や、教育委員会など上位組織への相談も視野に入れていく必要があります。

その場合も、ただいくだけではなく、事前にお子さんからヒアリングした内容と、先生や相手方の主張内容の相違点や矛盾点などについて、十分検証しておく必要があります。

また、先生や相手方との面談時に違和感を感じるようなことがあれば、それも整理しておく必要があります。

違和感については、例えば、担任の先生が不自然に相手方の味方をするような言動の有無などです。(もし、そのようなことがあれば、対等な立場での話し合いができないため)

なお、上位の先生や教育委員会への相談をする場合、気をつけることがあります。

1つは相談する順番を間違えてはいけないことです。順番は、担任の先生⇒上位の先生⇒教育委員会です。

頭越しの相談(いきなり上位の先生や上位の組織への相談)は避けるべきです。

また、もう1つは、あなたひとりで対応しないようにしましょう。

できれば、旦那さんや近い親戚など頼りになる方に同伴してもらいましょう。

旦那さんや近い親戚など頼りになる方に同伴してもらいましょう

ここまでやっても、なかなか解決できない場合もあります。

トラブルが生じた場合、もっとも大事なことは、事実関係を十分に把握することです。

そして、問題点がどこにあるのか確認することです。

そして、最終的には、再発防止策の策定が必要になります。

こちらに非がある場合は、素直に認めて謝罪する姿勢が大事です。

しかし、これが意外とむずかしいのです。

だから、こじれることが多いのだと思います。

例えば、お子さんが授業中に教室内を徘徊するなどの授業妨害があって、苦情が生じた場合、これを是正する必要があります。

授業中たち歩く男の子

これを是正できないと、いくら謝罪してもトラブルは解消されません。

学校でのトラブルはわりとよくあるものですが、対応を誤るとクラス内で孤立するリスクがありますので、注意が必要です。

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親御さんの悩み 学習編(その1)

勉強がわからなくて、困っている男の子

発達障害のお子さんの学習面について、お悩みの親御さんは少なくないと思います。

発達障害児の場合、知的な遅れがあるお子さんもいるので、ご心配かもしれません。

算数の例で説明すると、健常児の場合は、数字や四則計算の概念を日常生活のなかで自然に理解ができているような気がします。

私自身は、既に幼稚園の頃から駄菓子屋でお菓子を買っていました。

足し算とか引き算などを学習していなくても、100円あれば10円のお菓子がいくつ買えるのかきちんと理解できていたと思います。

さらに、学校で四則計算を理解して、数字や四則計算の概念の理解をさらに深めていったような記憶があります。

しかし、発達障害児の場合は、数字や四則計算の概念の理解がむずかしいような気がします。

息子もそうでした。

息子の場合は、公文教室(算数、国語、英語)と進研ゼミ(ベネッセ)を幼児から中学まで続けました。

これは私の個人的な感想ですが、公文の教材は発達障害児には合っているような気がします。

例えば、公文の教材では、算数では単純な四則計算を、プリントに印刷された問題演習を延々と続けます。

最初は、数字や四則計算の概念は脇に置いといて、計算だけを機械的にしていくので徐々に計算のやり方に慣れてきます。

計算のやり方がわかってからでないと、数字や四則計算の概念の理解もむずかしいのではないかというのが、私の経験からの結論です。

発達障害児に数字や四則計算の概念を教えるのは、意外とむずかしいと思います。

プリントに印字された四則計算ができていても、現実にあるものの合計がいくつかということを、理解できないという具合です。

息子には卵のパックの絵で数字や四則計算の概念を理解させました。以下は足し算の例です。

パックの卵とバラの卵

息子がプリント上の足し算がある程度できるようになった段階で、上記の問題を出しました。

卵が全部で何個あるかという問題です。

この時点で、数字の概念としての「23」と、現実にそこにある卵が「23個」という意味をうまく理解できていませんでした。

既に、数を数えることはできましたので、まずは卵の数を数えさせました。

卵は、1パックに対して、「1、2、3・・・8、9、10」と数えて、1パックに卵が10個入っています。

もう1パックについても同様に「11、12、13・・・18、19、20」と数えて、2パックで20個の卵があると指で数え、あと残りの3個も「21、22,23」と数えて、現実に目の前に全部で23個の卵があることを確認させました。(数字の「23」という概念と現実の「23個」という数が一致することを教えました)

さらに息子の場合、1パックで卵10個(10個で1つのかたまり)という概念を理解させるのがむずかしかったのです。

10個入りの卵のパックが2つ(10個のかたまりが2つある)の場合、10個、20個と数えていくべきですが、それを理解させるのにとても時間がかかりました。

また、上記のプロセスを計算式に置き換えて、最終的に下記のとおり理解させました。(計算の概念と実際にある卵の個数の足し算の合計が一致することを教えました)

計算式
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親御さんの悩み 学習編(その2)

スイスイ学習が進む男の子

前述で、息子の場合は、公文教室(算数、国語、英語)と進研ゼミ(ベネッセ)をしていたことをお話しました。

公文の教材は、国語でも発達障害児には合っているような気がします。

まず、漢字ですがこれはおそらくあまり問題なくできると思います。

発達障害児が苦手なのは、文章問題です。

文章を読んで、筆者の考えを読み取る問題、主人公の考えを問う問題などがあります。

発達障害児は、一般的にコミュニケーションが苦手といわれますが、文章問題は人の気持ちや考えなどを問う問題が多いため、息子も文章問題が苦手でした。

公文教材では、最初は短い文章問題で、内容も簡単な問題から始められること、またそのような文章問題をこれでもかというくらい繰り返しやります。

ですので、少しずつ理解を深めていくことができるという意味では、発達障害児には向いていると思います。

Vサインの男の子

国語の問題では、その他、適切な接続詞を問う問題や、指示語が何を指しているのかを問う問題などもありますが、同様に少しずつ理解を深めていくことができるので、やりやすいかと思います。

公文の教材は、各教科について基本的な知識を学べるという意味では、とても優れた教材です。

特に、お子さんが初めて国語に触れる、算数に触れるといった段階では、とても優れた教材です。

そして、各教科の基本的な学習内容を学ぶ教材としては、とてもいい教材だと思います。

ただし、ある程度基本的な知識が身について、応用問題も解けるようになると、公文の教材では物足りないと感じるかもしれません。

息子の場合は、各教科の基本的な学習部分は、公文の教材で学ばせ、基本的な学習部分のおさらいと、応用問題の補完として進研ゼミ(ベネッセ)を利用しました。

発達障害児のお子さんの学習レベルの向上をさせる上で大事なことの1つは、教材選びがあります。

ですが、もっと大事なことがあります。

それは、親御さんがお子さんの学習に付き合ってあげることです。

子どもの勉強を見るお母さん

発達障害児にとっては、学校の勉強はとてもむずかしいものです。

学年が上がっていく毎に、学習内容はさらにむずかしくなっていきます。

息子の場合も本当に大変でした。

息子は小中学校を普通学級、その後は高等特別支援学校に在学していましたので、中学校卒業までは、親がつきっきりで学習の面倒をみる必要がありました。

また、お子さんの勉強へのモチベーションの問題もあります。

おそらく、多くの発達障害のお子さんの場合、ひとりでは学習内容を理解していくのはむずかしいのではないかと思います。

学習内容がわからずに、ひとりで学習することほど苦痛なことはないと思います。

どんなに良い学習教材を与えても、ただ「これで勉強しなさい」だけでは、成果は期待できないと思います。

成果を期待できないどころか、勉強が嫌いになってしまう恐れもあります。

ですから、親御さんとしてはとても面倒な作業ですが、一緒に学習してあげることをおすすめします。

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親御さんのお悩み 就労編

通帳を笑顔で見ている作業服の男性

発達障害のお子さんの将来を展望したとき、なかなか明るい未来を想像できないとしたら、その原因は何でしょうか。

もしも、お子さんの就労が実現できるとしたら、そのあなたのお悩みは、半減するのではないでしょうか。

お子さんの将来への不安は、将来の生活の裏付けがないことです。

基本的な生活だけで、結構お金がかかるものです。

また、充実した生活を送るためには、余暇の充実も不可欠です。

余暇を充実するためには、趣味を楽しんだり、休日の過ごし方も考える必要があります。

趣味をするにも、たまには外食しておいしいものを食べるにもお金が必要です。

お子さんの将来の生活をより良いものにするためには、基本的な生活費や余暇にかかる費用を、就労による収入で賄うことが必要ですので、就労の実現がとても重要になってきます。

では、就労はどうすれば実現できるのでしょうか。就労を実現するためには、最低限、以下の条件が必要になると思います。

就労を実現するための最低条件
  1. 最低限の学習能力(簡単な読み書き能力、簡単な四則計算能力、簡単な判断能力)
  2. 就労スキル(清掃の仕事の場合は、清掃に関するスキル)
  3. ある程度の体力
  4. 最低限のコミュニケーション能力
  5. 協調性

なお、「就労を実現するための最低条件」については、こちらで詳しく解説しています。ぜひ、ご参照ください。

「就労を実現するための最低条件」の中で、最も重要な事項は「協調性」です。

ですが、子どもに「協調性」を身につけさせることは結構むずかしい作業です。

子どもに「協調性」を身につけさせるためには、「適切な親子関係の構築」が必要だと考えます。

あなたのお悩みが「協調性を育てること」や「適切な親子関係の構築」であれば、こちらの「愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~」がおすすめです。ぜひ、ご一読ください。

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なお、就労の実現よりも就労の継続の方がはるかに重要です。

なぜなら、あなたのお子さんのゴールは就労の実現ではなく、その後の長い人生における充実した生活だからです。

せっかく、就労が実現しても、それが継続できなければ意味がないからです。

就労の継続にもやはり、「協調性」がとても重要な役割を果たします。

また、この「協調性」は、本ブログの究極の目標である「愛される子ども」を育てることにも関連します。

おそらく、「愛される子ども」は、職場でも愛されることでしょう。

職場で愛される子どもならば、「就労の継続」も実現できると思います。

ここまで、親御さんのお悩みになりそうなこと、およびその解決へのヒントをご紹介しました。

これが、みなさまのお役に立てば幸いです。

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