サリーとアンの課題 スモールステップで完全攻略!

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スモールステップで理解しよう

わかりやすく説明します

前回、発達障害児にとって「サリーとアンの課題」がむずかしい理由について、お話ししました。

今回は、「サリーとアンの課題」について、発達障害児にスモールステップで理解させる方法をお話しします。

わかりやすく補足してみましょう

サリーとアン

サリーとアンの課題

※赤字は、サリーとアンのそれぞれの気持ち

※青字は、現在のビー玉の位置

前提

1つの部屋にサリーとアンがいます。部屋には「サリーの青い箱」と「アンの赤い箱」が置いてあります。

サリーとアンの課題 画像1
ステップ1

サリーはお気に入りのビー玉を「サリーの青い箱」の中に仕舞いました。

「サリーもアンも、現在ビー玉が「サリーの青い箱」の中にあると知っています」

「ビー玉は、『サリーの青い箱』の中」

サリーとアンの課題 画像2
ステップ2

サリーは部屋から出ていきました。

「サリーもアンも、現在ビー玉が「サリーの青い箱」の中にあると知っています」

「ビー玉は、『サリーの青い箱』の中」

サリーとアンの課題 画像3
ステップ3

アンは、「サリーの青い箱」からビー玉を取り出し、「アンの赤い箱」の中に仕舞いました。

「アンは、ビー玉が「アンの赤い箱」に移されたことを知っています。だから、アンは、現在ビー玉が「アンの赤い箱」の中にあることを知っています」

「ビー玉は、『アンの赤い箱』の中」

サリーとアンの課題 画像4
ステップ4

アンは部屋から出ていきました。

「アンは、ビー玉が「アンの赤い箱」に移されたことを知っています。だから、アンは、現在ビー玉が「アンの赤い箱」の中にあることを知っています」

「ビー玉は、『アンの赤い箱』の中」

サリーとアンの課題 画像5
ステップ5

サリーが部屋に戻ってきました。お気に入りのビー玉で遊ぼうとしています。さて、サリーはどこを探すでしょうか。

「サリーは、ビー玉が「アンの赤い箱」に移されたことを知りません。だから、サリーは、現在ビー玉が「サリーの青い箱」の中にあると思っています」

「ビー玉は、『アンの赤い箱』の中」

サリーとアンの課題 画像6
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気持ちの推移を理解させましょう

気がついた男の子

この課題をした発達障害児にとって、理解しやすい方法をご紹介します。

課題全体の客観的な事実関係の理解。(ビー玉が「サリーの青い箱」から最終的に「アンの赤い箱」に移された)

ステップ毎にサリーとアンの気持ちも同時に描写する。

サリーとアンのそれぞれの気持ちの推移もとてもわかりやすくなる。

お子さんにこの課題を理解させる場合には、各ステップ毎のビー玉の位置を確認させると同時に、サリーとアンのそれぞれの気持ち(現在ビー玉がどこにあると思っているか)を理解させる必要があります。

特に、サリーとアンの気持ちについては、発達障害のお子さんにはわかりにくいので、ステップ毎に時間をかけて理解させるようにしましょう。

理解のステップ

<客観的な事実関係>
(ビー玉が「サリーの青い箱」から最終的に「アンの赤い箱」に移された)
<サリーとアンの気持ち>
ステップ毎にサリーとアンの気持ちも同時に描写

この課題では、本筋のストーリーから外れて、例えば「どうしてアンは、ビー玉を自分の箱に移したのかな?」という問いを、お子さんと一緒に考えてもいいと思います。

答えの例としては「きれいなビー玉だったので、アンはどうしても欲しいと思って、サリーに言わずに勝手にもらってしまった」など、いろいろ想定できると思います。

このようにして、少しずつお子さんの感性を鍛えるといいと思います。

国語の長文問題などでは、行間の意味を問うような問題がよく出題されます。

行間の意味を問うとは、実際には書かれていないことを、前後の文章から筆者の言いたいことを読み取ることです。

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少しずつ行間の意味を理解できるように…

少しずつ理解の幅を広げていきましょう。

例えば、「サリーとアンの課題」が1つの物語だとすれば、黒字で記した部分が文字として記載されています。

黒字からの情報ですぐにわかる内容が、青字で記した箇所であり物語の客観的な事実です。

そして、実際に赤字で記した部分が行間にあたるかと思います。

黒字…物語を文字として記載された部分

青字…物語からすぐわかる客観的な事実

赤字…行間にあたる部分(物語からすぐに理解するのがむずかしい登場人物の気持ちや感情)

こういったことは、日常の生活のなかでも良くあることです。

発達障害児が、コミュニケーションが苦手なのは、日常会話でも「会話と会話の間にある、相手の真意を理解できない」ことが多々あるからです。

ここで、親御さんが「そういった人の気持ちや感情の機微を理解できないのが、発達障害なのだから、そんなことを教えること自体がナンセンスだ」と言ってしまえば、お子さんの成長はそこで止まってしまいます。

私は、発達障害児でも練習すれば、ある程度は理解できるようになると考えています。

もちろん、一度にすべてを理解することはできなくても、少しずつ理解の幅を広げていくことは十分可能だと考えています。

その証拠に、息子も今では「サリーとアンの課題」を理解できるようになっていますし、日常の会話でも、ある程度「行間」を理解できるようになっています。

今回の課題は、コミュニケーション能力にもつながるところなので、少しずつでも理解できるように、ぜひ、頑張ってください。

まとめ

サリーとアンの課題を理解させるヒント

  • 事実関係だけの理解では、行間に隠された筆者の考えや登場人物の気持ちや感情など、正しい答えを導き出せない
  • ステップ毎にサリーとアンのそれぞれの気持ちや感情を考えさせ、お子さんに理解させる
  • 本筋のストーリーから外れて、別の質問をしてみるなど、お子さんの考える幅を広げる練習もおすすめ

今回はここまでです。

次回は、息子の「サリーとアンの課題」へのチャレンジについて、お話しします。お楽しみに。

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