発達障害 イヤイヤ期の正体を知り、これであなたも乗り越えられる!

「イヤイヤ期を乗り越えたね!よく頑張ったね!!」輝く笑顔で褒めているお母さん

前回、息子のイヤイヤ期のときのことをお話ししました。そのときは本当に大変だったため、もう20年以上も前ですが、まだ昨日のことのように鮮明に憶えています。

ですが、私は、息子の子育てを早くから対応できて本当に良かったと思います。手探りの子育てでしたので時間はかかりましたが、最終的に就労まで実現できたからです。

イヤイヤ期のことをもっと知ろう

反抗期真っ只中の男の子

お子さんのイヤイヤ期に対して適切に対応するためには、イヤイヤ期のことをもっと良く知る必要があります。ですから、ここでイヤイヤ期について、解説していきたいと思います。

イヤイヤ期については、前回もお話ししましたが、健常児でさえ手を焼くことが多いと思います。

健常児の子育てでも悩んでしまう親御さんが少なくないのに、これが発達障害児の子育てならば、その大変さは言うまでもないでしょう。

イヤイヤ期の正体は、反抗期です。人には2度の反抗期があります。

一般的に反抗期というと第2次反抗期を指します。第2次反抗期は、中学生くらいの思春期に現れます。イヤイヤ期の方は、第1次反抗期で、おおよそ2歳~3歳時に現れます。

この2度の反抗期は病気でも何でもなく、健常児、発達障害児に関係なく成長過程で必ず現れるものです。

その現れ方は個人差によって違い、激しく現れる場合もあれば、周囲の人が気づかないほど小さい場合もあります。私の経験では、精神的な安定感があるほど現れにくいと考えています。

息子の第1次反抗期は前回ご紹介したとおり、とても激しいものでした。息子の第2次反抗期は精神的に安定していたせいか、ほとんど表に現れませんでした。

(息子が小学3年生のとき、臨床心理士の先生に検査を受けた際も、息子の性格が穏やかで精神的に安定していたので、もしかすると第2次反抗期はほとんどないかもしれないと言われていました。実際、そのとおりになりました。)

イヤイヤ期の正体は?

イヤイヤしている女の子

イヤイヤ期に話を戻しますが、先ほどイヤイヤ期の正体は、反抗期だと申し上げました。

ではこの反抗期は何なのかと言えば、「自我の目覚め」というべきものです。子どもはいずれ親の元から巣立ちします。「自我の目覚め」は、子どもが親から巣立ちするための練習みたいなものです。

ですから、イヤイヤ期の子どもをよく観察すると、

「自分でやりたい」
「自分が嫌なものはイヤ」
「自分のしたいことは自分で決める」
「親が押し付けることはしたくない」
「親のいうことは聞きたくない」
「自分がしたいことをしたい」

というようにふるまっているように見えます。

この考えは、子どもが親から巣立ちするためには必要不可欠な考え方です。

ですが、「自分のしたいことは自分で決める」というのは、ある意味かなり独善的な考え方でもあるのです。この考え方が行き過ぎると、一般的に「わがまま」といわれる状態になります。

このメカニズムは、健常児でも発達障害児でも同じです。

そもそも、健常児と発達障害児の違いは何かといえば、発達障害による障害特性の有無とそれに知的な遅れが伴うかどうかだけです。その差が大きいのだと言ってしまえばそうなのですが、違いはそこだけだと思います。

イヤイヤ期と「わがまま」と「しつけ」

駄々をこねている男の

先ほどのイヤイヤ期は、健常児でも発達障害児でも同じように起こります。このときの対応を誤ると、健常児でも「わがまま」な状態になります。それは、発達障害児でも同じです。

ですから、世間一般的に「しつけ」といわれるものが存在する理由は、わが子が「わがまま」状態にならないように対応することです。

または、「わがまま」状態になってしまったときには、元の状態に戻すことを指していると思います。

私の場合は、息子のイヤイヤ期に関して、どうしたらいいのか良くわかりませんでしたし、それに対してどうしたらいいのかの情報もほとんどありませんでした。

手探りで何度も試行錯誤しての対応でした。かなり遠回りをしてしまった感があります。

私の場合、とても遠回りしてしまいましたが、丁寧に息子のようすを観察しながら適切な対応をすることができて、最終的には息子を良い方向に導くことができたと思っています。

イヤイヤ期を乗り越えるには?

子どもの頭を撫でているお母さん

私が息子を良い方向に導くことができたのは、決して偶然ではありません。先ほどイヤイヤ期に対して適切な対応をするためには、イヤイヤ期について詳しく知る必要があると申し上げました。

イヤイヤ期のメカニズムは、健常児、発達障害児にかかわらず同じです。

息子のイヤイヤ期の発生も、同じ理屈で起きていたのです。ですから、息子の子育てのなかで得られた子育てのノウハウは、どんな子どもに対しても共通のノウハウだと考えています。

イヤイヤ期の対処については、イヤイヤ期が何であるのかそのメカニズムを知り、その対応方法を理解していれば、何にもわからずに対応するより余程楽に乗り越えることが可能だと思います。

イヤイヤ期のメカニズムについてのさらに詳しい説明と、その対処方法については、こちらで詳しくご紹介しています。きっと、あなたのお役に立てると思います。

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息子のイヤイヤ期の改善状況の詳細なプロセスについては、こちらをご参照ください。

今回のまとめ
イヤイヤ期の正体について

反抗期

反抗期について

  • 第1次反抗期(2歳~3歳時に現れる)と第2次反抗期(中学生頃現れる)がある。どちらも、健常児、発達障害児に関係なく成長過程に必ず現れるもの

反抗期とは何?

  • 反抗期は「自我の目覚め」であり、いずれ子どもが親元から巣立つことを前提として現れるもの

反抗期の特徴

  • 「自分でやりたい」「自分が嫌なものはイヤ」「自分のしたいことは自分で決める」
  • 「親が押し付けることはしたくない」「親のいうことは聞きたくない」「自分がしたいことをしたい」
  • これが行き過ぎると「わがまま」状態に

「しつけ」の存在理由

  • 「わがまま」状態にならないものとして、または「わがまま」状態になったときに元の状態に戻すものとして存在する
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