いじめに負けるな 私と息子のいじめ解決奮戦記 ③ 学校側はもみ消したい編

前回は、いじめの加害者側と面談したお話でした。まさかのとんでもない展開。詳細は、こちらをご参照ください。
今回は、学校側(上位の先生方)との初面談のお話です。予想どおり、厳しい展開が待っていました。

本文には、かなり衝撃的な内容も含まれますので、ご注意ください。(ショックをうけやすい方は、お読みにならない方がいいかもしれません)
主な登場人物
- いじめ加害者
- いじめリーダー格の兄弟(息子とは学年が違う)
(以下、A兄:当時、小学5年生、A弟:当時、小学3年生) - ※いじめの取り巻きの児童:C(当時、小学5年生:息子へのいじめの関与あり)の他、複数人あり
- いじめ兄弟の母親(以下、A母親:PTA幹部)
- いじめ被害者
- 息子(当時、小学4年生)
- 学校側
- A兄担任
- 担任(息子の担任)
- 校長
学校側(上位の先生方)との初面談

加害者側とのファーストコンタクトの数日後に、学校側(上位の先生方)との面談が実現しました。
事前に、目撃者Cおよび息子へのヒアリング結果を担任の先生から聞いていましたので、最初から波乱の幕開けになるのは覚悟していました。
学校側との面談
参加者(6名)
- 学校側(4名)
- 校長
- 教頭
- A兄の担任の先生(以下、A兄担任)
- 息子の担任の先生(以下、担任)
- 被害者側(2名)
- 私
- 妻
数のうえでは圧倒的に学校側優位ですが、担任の先生だけは私たち夫婦を裏切らないことを願いながら、話し合いに臨みました。
以下、学校側との主なやり取り
(1) 息子へのヒアリング方法の是非について


まず、話し合いの前に、学校側が実施した息子へのヒアリングのやり方について、抗議します。
ヒアリングをした先生は、息子に対して執拗に、『いじめはなかったよね』と繰り返し高圧的に問いただしたそうですね。
そのため、息子は『はい』と答えざるを得なかったと言っています。
学校側の認識としては、このような強引なヒアリングのやり方が、正しいとお考えなのですか

ヒアリングについては、担当した先生から優しく接しながら、息子さんに聞き取りしたと聞いています。
お父さんの言われるような高圧的な聞き方はしていません

それに、息子さんは、発達障害だと聞いています。
発達障害の場合、能力的に客観的な事実を整理して話をするのが困難な障害だと聞いています。
ヒアリングをした先生からも、お子さんからのヒアリングは大変だったと聞いています。
目撃者C君からのヒアリング結果からも、いじめは確認できていません。
いじめがあったというのも、息子さんの勘違いではないでしょうか

校長先生のいうことは、まず兄貴がウソをついているということですよね。(兄貴はCからいじめの事実を聞いていた)
Cが何らかの事由で、証言を翻した可能性をお考えにならないのですか。
私は、あなたよりも兄貴を信用します

校長先生は、息子のような発達障害児には、証言能力はないと言いたいようですね。
あなたは息子のことを良く知らずに無責任な発言をしていますが、これはひどい侮辱ですよ。
発達障害でも、個人差があります。
息子には十分に証言能力があります。
その証拠に、息子の国語の成績はあまり良い方ではありませんが、授業内容をある程度は理解できるくらいの能力は十分にあります。
担任の先生、どうですか

…はい、そのとおりです…
(2) A母親とのファーストコンタクト時のやり取りについて


A母親は、あなたのお子さんに謝罪したと聞いていますが、まだ、納得されていないのですか

校長先生は、A母親が謝罪したとするときの状況について、A兄担任の先生、および、担任の先生からどのような報告をうけていたのですか。
謝罪時の状況について、正しい報告をうけていれば、そのような発言ができるわけないと思うのですが…。

まず、A母親はいじめを認めていません。
『息子が道端にしゃがみ込んでいて、放置していた習字道具を誤って轢いてしまったこと、また、そのまま息子を放置してしまったことを謝罪する』と主張していました。
こんな苦し紛れな主張をどうしたら、信じられるのでしょうか。
さらに、A母親は、人を馬鹿にしたような謝罪とも言えないような態度に終始していて、すぐに帰ってしまうような方でした。
これらを総合的に判断すれば、いじめがあったと認めているようなものだと思いますよ。
A兄担任の先生、担任の先生、謝罪時の状況を、みなさんにきちんと正しく説明してください

……

…お父さんのお話しのとおりです…
(3) Cが目撃証言を翻したことについて


A母親とCの母親は、仲がいいそうですね。
私は、A母親がCの母親に根回しをして、目撃証言をしないように裏工作(根回し)したことを疑っています

Cからの目撃証言があったことを、そもそもA母親は知り得なかったはずです。
しかし不思議なことに、私が、担任の先生にCの目撃証言の裏取りをお願いしてすぐのタイミングで、A母親が裏工作した形跡がみられます。
学校関係者の誰かが、A母親にCの目撃証言があった情報を、漏らしたのではないかと疑わしく思っています

…学校側が情報を漏らすことはありません…
(4) A兄のこれまでの素行について


A母親との面談後、A兄担任からA兄のこれまでの素行について、いろいろとお話しをうかがっています。
これが事実ならば、息子に関しても当然いじめがあった可能性が高いものと、判断できると思います。
しかし、学校側はどうしても、いじめは無かったものとしたいように感じます。
これまでも、学校側はA母親に協力して、いじめを隠蔽してきたのではないのですか

…そのようなことはありません…

でもA兄担任は、『A兄の素行が悪くていつも手を焼いている。いじめも息子だけではない』といっていましたよね。
A兄担任の先生?

…そんなことは、言った覚えがありません…

学校の先生がウソをつくのですか?
A兄担任は、そういっていましたよね。
担任の先生?

…はい…

A母親との面談後、A兄担任からとても失礼な態度を取られました。
また、そして今もウソをつかれました。
私はとても憤慨しています。
謝罪していただけませんか

……
結局この日、A兄担任は私に謝罪をすることはありませんでしたが、後日、自宅まで来て謝罪してくれました。
(5) 学校側のいじめ対応が、公平、公正ではないことについての抗議


A母親は、本校のPTAの役員ですよね。
それも中心的な幹部だそうですね。
息子へのいじめ解決に向けて、今日も話し合いをさせていただいていますが、どうも学校側のこれまでの対応や発言を聞いていると、A母親に肩入れし過ぎていていると言わざるを得ません。
それは、A母親がPTAの幹部だということと、何か関係があるのでしょうか

学校側は、先ほどからいじめは無かったという結論に、強引にもっていこうとしていますよね。
その方がA母親にとっては、とても都合がいいですものね

…そんなことはありません…

学校側は、最後まで非を認めないのですね。
子どものお手本となるべきなのが学校の先生なのに、恥ずかしい限りだと思います。
本日は、これ以上議論を重ねても意味がありませんので、これで終わりたいと思います。
ですが、A母親、学校側のこれまでの姿勢を見る限り、いじめを解決しようという気持ちがなさそうなので、A兄によるいじめはこれからも起こるでしょう。
もしも、息子に対するいじめが再発した場合には、私は絶対に許しませんので、それだけは覚えておいてください。
今後も何かあれば何度でも、学校にお伺いします
これが、上位の先生との面談でのやり取りです。
面談後、担任の先生から「自分の力不足ですみません」と、個人的に謝罪をうけました。
私は「先生は、最後まで私たち夫婦と息子を裏切らなかったので、助かりました」と礼を言いました。
「ですが、今後学校内での先生の立場が厳しくなるかもしれないので、私もできる限りのフォローをさせていただきます」と伝え、これからも協力を依頼して別れました。
これが、私と学校側との数年にもわたる長い戦いの最初の一歩でした。

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