一番病という名の困ったちゃん

私の知り合いのお母さんに、息子が一番病で困っているという方がいました。
どんなことでも、何でも1番じゃなきゃいやだといい、お母さんを困らせていました。
そのお子さんは、当時、幼稚園児でした。
幼稚園でかけっこで友達に負けると怒り、夕ご飯のおかずがお父さんより少ないと怒りだすようです。
何でも、自分が気づいたら一番でないとその都度かんしゃくを起こして、手がつけられなくなるようです。
そのお母さんからどうしたらいいかという相談をうけたのです。
そういえば、うちにもかつて一番病患者がいたことを思い出しました。
発達障害の息子がそうだったのではないかと思われた方、残念ながらはずれです。
うちの一番病患者は、息子の1歳上の健常児の兄貴の方でした。
息子自身はこれまで、一番病を発症したことはありません。
兄貴が小学校低学年のときでした。
兄貴は一番病というよりは、負けず嫌いをこじらせている感じでした。
トランプで負けると泣いて怒り出しました。
そこで私のとった行動は、「負けず嫌いなのは悪いことではないが、ゲームに負けて泣いて怒るのは、良くないことだよ。友だちの前で同じことをしたら、友だちがいなくなってしまうよ。それよりも、負けて悔しいならば、泣いて怒るのではなく、勝てるように努力しようよ」とまず、叱りそして諭しました。
一番病も負けず嫌いも問題点は、負けて悔しいからと泣いて怒ることです。
泣いて怒ることは、心の幼さからくるものです。
大人になったら、負けて悔しくないかといえば、大人だって負けたら悔しいのです。
でも、大人は負けたからって泣いて怒ったりはしません。
心の奥に秘めておいて、次は勝てるように着々と準備したり、陰で努力をしてリベンジして、見返してやろうと考えているものです。
一番病については、こちらでも詳しく解説しています。