いじめに負けるな 私と息子のいじめ解決奮戦記 ⑦ 教育委員会、ここまでする!? 待ち受ける深い闇編

前回は、学校側との交渉が決裂し、教育委員会へ闘いの舞台を移したお話をしました。
教育委員会で改善の約束をしたものの、学校側の対応はおざなり。挙句の果てに、悪意さえ感じられる対応をされて、再び教育委員会への訪問を決意しました。。
詳しくは、こちらをご参照ください。
今回は、2度目の教育委員会への訪問のお話です。これまで以上に、とんでもない展開が待っていました。

本文には、かなり衝撃的な内容も含まれますので、ご注意ください。(ショックをうけやすい方は、お読みにならない方がいいかもしれません)
主な登場人物
- いじめ加害者
- いじめリーダー格の兄弟(息子とは学年が違う)
(以下、A兄:当時、小学5年生、A弟:当時、小学3年生) - ※いじめの取り巻きの児童:C(当時、小学5年生:息子へのいじめの関与あり)の他、複数人あり
- いじめ兄弟の母親(以下、A母親:PTA幹部)
- いじめ被害者
- 息子(当時、小学4年生)
- 教育委員会側
- M主幹
- O主幹
- 教育相談所所長
- その他(職員3名)
校長は、息子の下校時の付き添いについて、約束どおり遂行してくれませんでしたので、2度目の教育委員会との面談を行うことになりました。
教育委員会の闇を見た

昔の不良の定番と言えば、気に入らない者に対して「話があるから、体育館の裏まで1人で来い。ビビッて逃げるなよ(1人で来いと言っておきながら、自分たちは複数人で向かえる卑怯なやり方です)」ですが、まさか、教育委員会が私に対してこのような仕打ちを仕掛けてくるとは思いませんでした。
まったくのやりたい放題に呆れてしまいます。
すべての先生や教育委員会が堕落しているというつもりはありませんが、少なくともこういった経験をすると、不信感を抱いてしまいます。
このような先生や教育委員会は一部なのかもしれませんが、私のような体験をするとすべての先生や教育委員会がそうではないかという疑念を抱かれることになることだけは、教育関係者の皆様には覚えておいてほしいと思います。
教育委員会側との面談
参加者(8名)
- 教育委員会側(6名)
- M主幹
- O主幹
- 教育相談所所長
- その他職員3名
- 被害者側(2名)
- 私
- 妻
1度目の教育委員会での応対者は、O主幹のみでしたが、2度目の教育委員会側の出席者は6名でした。
筆頭格がM主幹、次いでO主幹、教育相談所の所長、その他職員3名でしたので、教育委員会の主力メンバーが勢ぞろいです。
それに対して、こちらは私と妻の2名です。妻は気が弱く、ほとんど戦力になりませんので、実質6対1です。
実はアポイントメントの段階から、何となく嫌な予感が働いていたので、今回からは、ICレコーダーを準備していました。おそらく相手方も録音はしていたと思います。
私たち夫婦は、教育委員会の通常の窓口を訪問すると、いきなり市庁舎から出て近くの別棟の建物の会議室に案内されました。

そこで待っていると、あれよあれよと相手方は合計6名になっていました。
通常、交渉事は相手方より多人数で臨むというのが鉄則ですが、これは鉄則をとおりすぎて、数に物を言わせて叩きのめしてやろうかという雰囲気です。

また、別棟は、市庁舎とは違い訪問客がまったくいません。人気も極端に少ない感じです。
そこで何が起こったとしても、誰も見ていない聞く人もいない、まさに密室ですから、ちょっとした軟禁状態です。
いじめ解決のための話し合いにしては、話し合い場所の設定からして、教育委員会側にとてつもない悪意があったことは間違いないでしょう。
物々しい雰囲気ではありましたが、相手は教育委員会ですし、まあ、命まで取られることはないと考え、腹を決めて話し合いに臨むことにしました。
実際、その悪い予感は的中することになります。
私は密かにICレコーダーの録音機能をONにしました。
以下、教育委員会側との主なやり取り

まず、前回のO主幹との話し合いを経て、学校側と息子の下校時の付き添いについての合意に達したのですが、約束どおりの頻度での付き添いは最初だけで、徐々におざなりになっていきました。
約束どおりの頻度ではなく、いじめ加害者側を牽制できる頻度ではないので、約束を守ってほしい

それで、現状としていじめは継続しているのか

現状としては、いじめは一時的に止んでいます。
ですが、これまでもそうであったように根本的な解決はされていませんので、いつまた、いじめが再発してもおかしくない状況です

今、起きていないのならいいじゃないか


そうだ、そうだ。
先生も忙しいなか時間を作って、これまでも無理をして付き添いをしてきたと聞いている。
少しは感謝の気持ちをもったらどうか


随分と乱暴な物言いですね。
今回のいじめのそもそもの経緯を知ったうえで、そのような乱暴な発言をされているのですか。
これが教育委員会の実態ですか。
あなた方は、端からいじめなんてどうでもいいと考えているのではないですか。
ですがよく考えてください。
いじめをうけている子どもたちもあわせて、子どもたちがいるから、あなた方の組織の存在意義があるのですよ。
教育委員会の存在価値を自ら否定するとは、まったくあきれ果てた人たちですね

その後も、こちらが何か言うたびに、M、O主幹が中心となってヤジを飛ばしたり、発言を邪魔してきたりしましたので、これ以上の話し合いは無意味と判断し、話し合いを途中で終了することにしました。
ただし、このままでは教育委員会まで来た意味がありませんから、

みなさんは、先ほど『今、いじめが起きていないのだから、いいじゃないか』と言いましたよね。
この発言はとても重いですよ。
ぜひ、発言した言葉に責任をもっていただきたいと思います。
みなさん1人1人に、次の約束をしてもらいたいと思います
と告げました。
続けて、

もしも、今後、同じ加害児童からいじめが発生した場合には、『誠心誠意、いじめの解決に向けて対応すること』を約束してください。
1人ずつ、約束の言葉を聞かせてください
と伝えました。
M、O主幹を含めて他の出席者も、口頭での約束事なのですが、

そういう約束を軽々しく口にできない
としばらくの間、渋っていました。

そこで、

お約束いただけないのであれば、みなさんが私たちにした仕打ちを、これから市庁舎に戻って、他の方々にも訴えたいと思います。
さらに、県の教育委員会にも伝えます。
こんな隔離した部屋に軟禁しておいて、しかも多人数で寄ってたかって暴言を吐いたのですから、その責任は果たしていただきます
と言い退出しようとしたときに、やっと観念したようでした。
そして、1人ずつ、順番に約束の言葉を言っていただきました。
ですが、あくまでも口頭での約束ですから守られるかどうかは微妙でしたが、教育委員会の酷いやり方に、一矢報いることができました。
最後に、

ここであなた方がやったこと、発言したことは、私は決して忘れることはありませんので、覚悟しておいてください
と、言い残して退出しました。
市の教育委員会の対応が相当怖かったのか、妻は鬱になってしまい、その後の数年間は、投薬が必要な状況となってしまいました。

私は市の教育委員会で起きたことを、さらに上位の県の教育委員会に報告しようかと考えている最中に、また、息子へのいじめが再発しました。
なお、前出のM、O主幹は数年後、近隣の小中学校で校長になっていました。
校長、教頭は、別に人格者がなるわけではないのです。
これについては、やるせないことですが、どうにもならないことです。
市の教育委員会へのリベンジ

息子のいじめが再発したのは、息子が小学4年生の2月末の頃でした。
2度目の教育委員会との話し合いから、1か月とちょっと経過した時期でした。
今回の息子のいじめの苦情の矛先を冷静に考えました。
前回の教育委員会との話し合いは、悪意に満ちた嫌がらせでした。ですから、嫌がらせには、嫌がらせで対応することにしました。
教育委員会には、これで3度目の訪問です。今回は嫌がらせですから、アポなし訪問です。
しかも、異動の季節ですから、案の定、教育委員会は、年度末の人事異動の調整などでてんやわんやの状態でした。窓口でM、O主幹を呼び止めました。
そして、あなたたちのおかげで、またいじめが再発したことを告げ、どう責任を取ってくれるのか、できる限りの大声で詰め寄りました。
教育委員会には、他にも訪問者がいましたが、構わずにできる限り長い時間そこに居座るのが目的でした。
以下、教育委員会側との主なやり取り

このように忙しい状況ですので、後日お越しください

忙しいのは、そちらの都合でしょう。
息子は、あなた方の無責任な対応のおかげで、いじめが再発して苦しんでいるのですよ。
こちらは、もう待てませんよ。
それに前回、約束しましたよね。
また、無責任な対応をするのですか。
または、前回のように軟禁状態で話し合いでもしますか

……

いじめの問題もそうですが、前回の話し合いについて、どうしてあのような軟禁状態にしたのか。
しかも、多人数で一方的な話し合いになったのか。
教育委員会の見解をお聞きしたい。
また、口頭でも教育者が一度約束したしたことを、反故にはしませんよね。(嫌がらせで、できる限り時間を引き延ばそうと考えていました)

……
30分ほど経過したときに、やっとM、O主幹が謝罪してきました。

そして、息子のいじめに関して、しっかりと対応することを再度約束してくれましたので、これで手打ちにすることにしました。
手打ちの具体的な内容としては、息子の下校時の付き添いを週3日以上の確約、および今後、学校内において、根本的ないじめの解決を目指すことで合意しました。
後者に関しては、人事異動が落ち着いたところで、O主幹が学校に来て、今後の対策を具体的に話し合うということになりました。
その後、すぐに息子の下校時の付き添いを週3日以上することの約束は守られることになりました。
そしてその数日のうちに、校長、加害児童Aの学年の学年主任(以後、F主任)、息子の担任の先生が自宅にやってきました。
校長がこの4月に異動になった旨と、今後はF主任を中心にいじめ解決のために尽力することの約束と、これまでの非礼を謝罪していきました。

校長が、謝罪のためにわざわざ自宅に訪問してきたのですから、今度こそは教育委員会も本腰を入れて、いじめ解決に向けて対応してくれることを確信しました。
ここまでが、息子が小学4年生までの出来事です。
最初の目標だった学校側とA母親の不適切な関係の分断には、完全に成功したことがここまでの大きな成果でした。
これによって、学校側は完全にこちら側についた形です。
これまで頼りにしていた兄貴は、このタイミングで中学校に進学してしまいましたので、若干の不安が残ります。
息子が5年生に進級で、いじめが完全に解決できることを期待しつつ、A兄弟およびA母親の動向には、今後も注意しておこうと気持ちを新たにしました。
今回はここまでです。
次回は、新年度を迎えることになります。
ですが、新年度早々にとんでもない事件が起こってしまいます。
またまた、前途多難な予感です。お楽しみに。

『愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~』
一般企業に就労しよう!
お子さんの将来の幸せな生活は、就労の実現と就労の継続から。