「ぼくの見方(時刻表の見方)、わかるかな?」とバス停くん

前回は、発達障害児にはむずかしい時間の計算問題をご紹介しました。

ですが、前回までは、まだまだ基礎問題です。

高等特別支援学校の入試問題で基礎問題も出題されると思いますが、出題傾向が高いのはやはり応用問題です。

時間の計算の応用問題で出題傾向が高いのは、路線バスや電車の時刻表を理解しながらの時間の計算問題です。

日常生活では、路線バスや電車に乗る機会は多いと思います。

バスとバス停

高等特別支援学校に通学するにも、将来の就労において、会社への通勤でも路線バスや電車の利用は必須です。

ですから、時刻表を理解できていないと将来生活に支障をきたすことになります。

さまざまな理由で、時刻表を理解することは重要ですから、今回は、時刻表を使った時間の計算問題をご紹介していきます。

例題演習:当ブログオリジナル問題

路線バス 時刻表
曜日 平日 土・日・祝祭日
行先 A学園行 B駅行 A学園行 B駅行
 7時 00  20  40 10  30  50 10  30 20  30
 8時 00  20  40 10  30  50 10  30 20  30
 9時 15  45 15  30 20 30
10時 15  45 15  33 20 30
11時 00  20  40 10  30  50 10  30 20  30
12時 00  20  40 10  30  50 10  30 20  30

※Cさんの自宅の最寄りのバス停の時刻表

※Cさんの自宅から最寄りのバス停までは、徒歩で10分かかります。

(1) Cさんは、毎日(平日)バスでA学園に通学しています。今日、Cさんが自宅を出た時刻は、7時20分でした。Cさんが一番早く乗れるバスは、何時何分発のバスですか。

「Cさんが自宅を出た時刻 7時20分」示しているアナログ時計
  時  分発のバス

解答例

最寄りのバス停につく時刻は7時30分で(自宅から最寄りのバス停まで、10分かかる)ですから、そこから一番早いバスは、7時40分発のバス。

答え 7時40分発のバス

(2) Cさんは、(1)のバスに乗り、8時20分にA学園に着きました。Cさんがバスに乗っていた時間は、何分間ですか

「CさんがA学園に着いた時刻 8時20分」示しているアナログ時計
  分間

解答例

Cさんが(バスに乗っていた時間)は、(A学園に着いた時刻)から(バスに乗った時刻)を引き算すると求められる。

(A学園に着いた時刻)-(バスに乗った時刻)のひっ算

(3) Cさんは、次の土曜日にB駅の駅前で9時30分に開始するイベントに行きたいと思っています。遅くともイベント開始の10分前にB駅に到着するためには、Cさんは、当日、自宅を遅くとも何時何分に出たら良いでしょうか。
なお、最寄りのバス停からB駅までは、バスで40分かかります。

「B駅前のイベントが始まる時刻 9時30分」示しているアナログ時計
   時   分

解答例

まず、B駅に9時20分(イベント開始10分前)までに着くためには、最寄りのバス停から何時何分発のバスに乗ればいいかを考えます。

(最寄りのバス停からバスに乗る時刻)を求めるには、(B駅に着くバスの時刻)から(バスに乗っている時間)を引き算することで求められます。

(B駅に着くバスの時刻)-(バスに乗っている時間)のひっ算

最寄りのバス停からバスに乗るべき時間は、8時40分ですが、8時40分発のバスがありませんから、この時刻の直前に発車するバスに乗ればイベントに間に合います。

ですから、直近の8時30分発のバスに乗ればいいことになります。

ですが、問題演習ではCさんが遅くとも何時何分に自宅を出ればいいかを問うていますので、8時30分発のバスに乗るためには、その10分前に自宅を出れば良いということになります。

答え 8時20分

※なお、この問題では、結果的に9時10分にB駅に到着しますので、イベント開始の20分前にB駅に到着してしまうことになります。ですが、問題文では遅くともイベント開始の10分前にはB駅に到着したいという条件にクリアしていますから、問題ないと考えます。

なぜなら、8時30分発の次のバスの発車時刻は、9時30分です。

次のバスに乗ってしまった場合、Cさんが駅に到着する時刻は、10時10分となりイベントに完全に遅刻してしまうからです。

現実問題としても、Cさんがイベントに間に合うためには、1本早い8時30分発のバスに乗るべきです。

日常生活でよくあることが出題されています

友達とお出かけ

いかがだったでしょうか。

実際の生活でも、上記の問題のようなシチュエーションがよくあるはずです。

発達障害のお子さんにとっては、日常生活の問題でもあり、将来の余暇の過ごし方として友だちと遊びに行くうえでも、とても大事なことです。

さらに、高等特別支援学校では、このような日常生活で普通にあるような問題を出題する傾向にありますので、どちらにしても、押さえておきたいところです。

時間の計算の問題では、この他にも電車を使って観光地へ行くような問題もあります。

友達と電車で旅行

その際、時刻表を使った電車での到着時間を問う問題もあります。

途中で、電車を乗り換えして2つの電車で問う問題もあります。

また、時間の計算だけではなく、その際のかかった電車賃もあわせて問うような問題もあります。

こんな問題も出題されています

その他、高等特別支援学校の入試問題でユニークな問題と思ったのは、学校行事の式次第に各イベントの予定時間が記載してあって、あるクラスの生徒の立場になって解答させる問題です。

生徒が当日リハーサルをしたり、受付を交代でこなしたりするなかで、さまざまな問題に解答させるような問題です。

生活する力、考える力を身につけていこう

ゴミだし

難易度的にはそれほど難解な問題というほどではありませんが、問題の解答に導くために受験者に対して生活する力を試したり、考える力をつけさせるという意味ではとてもいい問題です。

基本的に高等特別支援学校の入試問題では、難解な問題はありません。

ちょっとむずかしい問題はあるかもしれませんが・・・。

それでも、発達障害のお子さんには十分にむずかしい問題だと思いますから、時間をかけてゆっくりと準備をすすめていかれたらと思います。

今回のまとめ

高等特別支援学校の入試予想問題(時刻表に関する問題)

  • 日常生活でもよくあるシチュエーションをテーマにした問題が多い
  • 難解な問題はないが、生活する力を試したり、考えさせる力をつけさせるような問題が多い
  • 難解な問題はないが、発達障害のお子さんには十分にむずかしい問題なので、時間をかけてゆっくりとした準備が必要

今回はここまでです。

次回はカレンダーを使った問題のご紹介です。お楽しみに。

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