帰省の義務感に押しつぶされるお母さん

憂鬱な年末年始の帰省

憂鬱な気分のお母さん

季節はいつの間にか冬になり、師走を迎えて気持ちも何となく慌ただしくなる時期になってきました。

発達障害児を抱えていると、年末年始に実家または義実家に帰省するのが、憂鬱だという方も多いのではないでしょうか。

現実問題として、発達障害児を抱えていなくとも、世間では嫁姑問題はよくあることです。

嫁VS姑

義実家とは適当な距離を保ちつつ、サラッとつき合えればいいのですが、なかなかそうもいかないと頭を悩ますこともあろうかと思います。

さらに、お子さんが発達障害児ともなればなおさらです。帰省に対して億劫な気持ちになるのは、やはり両親、舅姑、その他の親戚にお子さんの発達障害をあまり理解してもらえないのが大きいと思います。

夫の理解が無い場合は、そのつらさも倍増します。

帰省先ではさまざまなトラブルが・・・

渋い表情の姑

特に帰省先が義実家の場合には、表向きはお客様としての訪問でも、現実は嫁として見られている以上、台所周りなどの手伝いを期待されています。

お子さんが多動な場合、お子さんにつきっきりになっていれば、「嫁のくせにお客様気分でいるなんて」などの嫌味をいわれるかもしれません。

ちょっとお子さんから目を離した隙に、何らかのトラブルが発生してしまうこともあるでしょう。

お子さんの障害の原因が子育ての仕方が悪いからと、ここぞとばかりに責められることもありますので、たまったものではありません。

姑に責められる嫁

息子の場合は、年齢の近い従兄弟とのトラブルでした。

義実家への年数回の帰省の際は、舅姑の希望で孫全員を集めての会食が多かったのですが、幼稚園児くらいの子どもはわりと残酷です。

特にしつけの不十分な子どもならばなおさらです。

息子は3歳になるまでは、多動で片時も目が離せない子どもでしたので、親戚づきあいの際には必ず私か妻がつきっきりになっていましたので、目立ったトラブルはありませんでした。

息子が3歳を過ぎてからはさまざまな面で成長を促すことができ、親がつきっきりでなくとも大人しく過ごせるようになっていました。

具体的には多動がおさまり、性格も穏やかになってパニックも滅多に起こさなくなっていました。

ミニカーでひとり遊びをしている男の子

親戚づきあいの場でも、多少は目を離しても穏やかに独りで遊んでいられるようになっていました。

そんな状況でも、トラブルは発生するものです。

帰省先での理不尽な出来事

やりきれない表情のお母さん

帰省先で妻から相談されて初めて知ったのですが、どうやら息子が従兄弟から一方的ないじめをうけていたようです。

それも、今回は初めてではなく、従兄弟と会ったときには毎回のようにあったようです。

それも、舅姑が孫同士を遊ばせているときに起きていました。

いじめの具体的な内容は強く叩かれたり、息子を馬鹿にするようなことがあったようです。

指をさして馬鹿にしている男の子

当時の息子は体格が良かったので多少叩かれたりしても、ほとんどダメージは無かったようで、息子自身はあっけらかんとしていたのですが、妻自身のショックが大きかったようです。

妻がショックをうけた理由は、いじめ自体もですが、それ以上にその現場にいた舅姑が、まったく注意をしなかったことです。

孫可愛さに孫同士のトラブルを見過ごしていた舅姑

このいじめで息子が傷つくことが無かったのは、叩かれてもダメージがなかったこと、馬鹿にされても馬鹿にされていることを理解できていなかったからです。

妻から言われていじめの現場にいったときには、舅姑に強く抗議しました。その後のやり取りは以下のとおりです。

舅姑

子どものすることにいちいち目くじらを立てるなんて、大人気ないよ

私

子どもが起こす問題行動に関して、あなた方がまったく注意しようとしない姿勢に腹を立てているんですよ

私

次に同様のことがあったら、私が従兄弟を厳しく叱ることにします

舅姑

そんな可哀想なことはしないで

私

では、叩かれたり馬鹿にされたりした息子は可哀想ではないのですか

舅姑

・・・

怒っているお父さん
私

今後もこのような状態が続くのでしたら、もうこれ以上の親戚づきあいはできませんよ

舅姑

それは困る・・・

私

では、今後は従兄弟との帰省時期をずらしてください。それが守れないのであれば、私たちのおつきあいはここまでです

舅姑

わかった・・・

渋々顔の舅姑

今回の件では従兄弟自身にも問題がありましたが、それを是正しようとしない舅姑の対応の問題の方が、より大きかったと判断しています。

この時点から、いずれ舅姑と大きな衝突があるような予感がしていました。

なぜなら、その後も障害児である息子を軽んじるような行動や言動があったからです。

障害があることで、息子を疎ましく思っていたのかもしれません。

そして、残念ながらそれは実現してしまうことになります。

詳しくは、こちらでご紹介しています。興味のある方はどうぞ。

まったく悲しいことですが、障害児者は、身内からでさえも理不尽な扱いをうけることがあるのです。

義実家とは、できればより良い関係性を

笑顔の三世代家族

結果的に義実家とは疎遠になってしまった私が言うのは、あまりにも説得性に欠けますが、できれば実家や義実家とはより良い関係を模索すべきだと考えています。

特に実家や義実家の近隣に在住の場合は、さまざまな面で協力を得られる可能性があるからです。

発達障害児を抱えていると、さまざまなトラブルに巻き込まれたりすることがあります。

特に普通学級に在籍の場合には、担任の先生、クラスメートなどとのトラブルが発生しやすいです。

また、将来的には、お子さんの進路先(できれば就労を実現したい)の問題もあります。

直ぐにお子さんの障害を理解してもらうことはむずかしいと思います。

ですが、できればお子さんの理解者、協力者が少数でもいた方が良いと思います。

手をつないでいるおじいちゃん、孫、おばあちゃん

いずれにしても、あなた独りで対応しすべて解決できれば良いのですが、なかなかそれもむずかしいとなれば、まずは夫の協力が欲しいところです。

できれば、夫だけではなく、親戚縁者、友人など発達障害のお子さんの理解者、協力者は多ければ多いほど安心感があります。

ですが、現実には最も身近な夫でさえも、協力を得られないというというお母さんからの不満の声も良く聞こえてきます。

義実家対策も、まず夫の協力が得ることができれば、その後の対応もやりやすいのではないかと思います。

夫の協力を得るためのヒントについては、こちらでご紹介していますので、ご参照ください。

あわせて読みたい

具体的に義実家との関係性をどうする?

悩んでいるお父さんとお母さん

義実家といえばあなたにとっても関係性が深く、年に数回の交流があることでしょう。

その交流が楽しいものであればいいのですが、義務感をもって臨まなければならないとしたら、苦痛で仕方がないと思います。

そのような環境は、あなたにとってもあなたのお子さんにもいいものではありません。

だからといって、簡単に疎遠にできるものでもありません。

そうであれば、その状況を改善するためにはどうしたらいいのか。

具体的には、義実家との関係性をどうすれば改善できるかについて、考えていきましょう。

そこで、義実家の方々との関係性を改善するにあたり、問題となりそうな次の3点をあげてみました。

  1. あなた自身が義実家(舅姑、小舅、小姑、その他親戚)に対して苦手意識をもっていないか
  2. 夫はあなたの気持ちに寄り添っているか。または、義実家(舅姑、小舅、小姑、その他親戚)にあなたの気持ちに寄り添ってくれる人がいるか
  3. 夫または義実家(舅姑、小舅、小姑、その他親戚)が、あなたのお子さんの発達障害について理解があるか。または、理解しようとする姿勢があるか

(1) あなた自身が義実家(舅姑、小舅、小姑、その他親戚)に対して苦手意識をもっていないか

困っているお母さん

義実家の方々との交流は面倒なものだとの先入観から、あなた自身が交流に対して苦手意識をもっていると、人間関係は不思議なもので相手からも同じような態度を取られたりします。

その理由は、コミュニケーションは会話だけではないからです。表面的につくろっているつもりでも、あなたの何気ない表情、言葉じりや態度などに自然と本心が出てしまうものです。

逆にあなたが前向きに仲良くしたいと考えていれば、自然とそれが相手に伝わりうまくいく可能性が高くなるものです。

ですから、義実家の方々とつき合う際には、相手と仲良くやっていきたいという気持ちで接していきたいものです。

(2) 夫はあなたの気持ちに寄り添っているか。または、義実家(舅姑、小舅、小姑、その他親戚)にあなたの気持ちに寄り添ってくれる人がいるか

お母さんの肩を抱くお父さん

義実家の方々との関係性が思わしくない状況でも、少なくとも夫があなたの味方であれば、こんなに心強いものはありません。

さらに、義実家の方々のなかにもあなたと仲良くしたいと思っていたり、あなたの置かれている状況に同情的な方もいると思います。

そういった方々を味方につけてそれを足掛かりにして、義実家の方々を1人ずつ切り崩していくことも1つの方法です。

義実家の方々も決して一枚岩ではありませんから、あなたが誠意をもって接していればきっと心を開いてくれる人もいるはずです。

あきらめずに頑張っていきましょう。

(3) 夫または義実家(舅姑、小舅、小姑、その他親戚)が、あなたのお子さんの発達障害について理解があるか。または、理解しようとする姿勢があるか

優しい笑顔のおじいちゃんとおばあちゃん

あなたのお子さんの発達障害について、義実家の方々にカミングアウトをしていますか。

義実家の方々は、これから先も深くつき合っていく関係ですから、下手にごまかしたり自分が辛いのを察してという姿勢ではうまくいかないと思います。

やはり、発達障害については、きちんと説明して理解を求める努力は必要かと思います。

しかし、こちらがいくら懸命に説明しても、相手方はあまり良い反応を示してくれないかもしれません。

ですが、理解してもらえるように根気よくいきましょう。

私もそうでしたが、あなた自身だってお子さんの障害をすぐに受け止めることができたでしょうか。

特に舅姑の立場であれば、自分の孫が障害者であることを認めるのにやはり時間が必要かと思いますので、多少は長い目でみてあげましょう。

義実家の方々とのつき合い方 ワンポイントアドバイス

ウィンクして、にっこり笑っているお母さん

いかがでしたでしょうか。帰省に関して、あなたのお悩み解決のヒントになったでしょうか。

発達障害のお子さんに理解を示してくれない実家、義実家の方々との交流はとてもつらいものがあります。

ですが、交流することで発達障害を理解してもらう機会ができるのです。

頑張って理解してもらえれば、その後のお子さんの人生の節目にアドバイスをしてもらえたり、助けてもらえたりすることも十分にあり得ることです。

ちょっとつき合いが大変だというだけで、関係を断ってしまったり疎遠にしたりすることは簡単なことです。

しかし、一度そのような関係に陥ってしまうと関係を回復することは相当に困難です。

ですから、それは、最終手段として簡単には発動しない方がいいと思います。

最も大事なことは、あなたとあなたのお子さんの現状および将来に向かって、良い結果とすることです。

男の子を後ろから抱きしめているお母さん

そのために、より良い関係を構築していければと思います。

具体的には、お互いに負担が少ない距離感をもってつき合っていければいいと思います。

最初はなかなかほど良い距離感をつかむのが大変かもしれませんが、徐々に相手とのちょうど良い間合いがわかってきます。

例えば、特に嫁姑関係において、問題のある舅姑は嫁との力関係を明確にしようとして牽制してきます。

嫁だからとあなどって、理不尽な物言いをしてくるかもしれません。

このような場合の最善の対処法は、「腰は低く、言いたいことはハッキリと伝える姿勢」です。

ニッコリ笑顔で、腰は低く、言いたいことはハッキリと伝えるお母さん

私も社会人経験が長いですから、相手がお客様だったり上司だったりする場合、同じようなシチュエーションでは、「腰は低く、言いたいことはハッキリと伝える姿勢」で対応しました。

ここで相手に伝える内容に問題があってはいけません。

あなたの言っていることが正論で、そこに正義があるからこそ相手はあなたに対して理不尽な物言いをしてはまずいなと思うのです。

それが、大人としての対応だと思います。

ただし、実家、義実家の帰省にいつでも前向きでいるためには、あなたもあなたのお子さんも頑張り過ぎないことが重要だと思います。

ですから、精神的に負担が大きいようであれば、多少帰省の頻度を減らしてもいいのではないかと思います。

ここまで正論を書いてきましたが、私の本音を言えば、いつも頑張っているお母さんについては、年末年始くらいゆっくり自宅で何も考えずに過ごす時間があってもいいのではないか、とも思っています。

リラックスしているお母さん
今回のまとめ

実家、義実家とはより良い関係を

  • 発達障害のお子さんの子育てから就労まで、さまざまな面でのサポートなどが期待できる
  • まずは、夫の協力。できれば、夫だけではなく、親戚縁者、友人など発達障害のお子さんの理解者、協力者は多ければ多いほど安心感を得られる

※つき合いが大変、面倒という理由で、実家、義実家との関係を断ってしまうことは簡単だが、その後の関係修復はとても困難

義実家とのより良い関係を築くためのヒント

  1. あなた自身が義実家(舅姑、小舅、小姑、その他親戚)に対して苦手意識をもっていないか
  2. 夫はあなたの気持ちに寄り添っているか。または、義実家(舅姑、小舅、小姑、その他親戚)にあなたの気持ちに寄り添ってくれる人がいるか
  3. 夫または義実家(舅姑、小舅、小姑、その他親戚)が、あなたのお子さんの発達障害について理解があるか。または、理解しようとする姿勢があるか
嬉しそうな笑顔のお母さん

『愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~』

一般企業に就労しよう!
お子さんの将来の幸せな生活は、就労の実現と就労の継続から。