発達障害 子育て研究所

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自信をもって子育て(しつけ)をしよう!

笑顔で娘をハグするお母さん

「しつけ」は「虐待」という風潮

困った表情のお父さん

先日、虐待の痛ましい事件が発覚し、世間を騒がせました。

どうしてこんなことになったのかと、やるせない気持ちになった方も多いことかと思います。

今こそ、「しつけとは何であるのか」「しつけの必要性はあるのか」などを考えさせられる時代はないのかもしれません。

スポーツ界では体罰事件が横行しています。

虐待事件で親が逮捕される事案も発生しています。

虐待の動機が「しつけのため」などと報道されるため、世間では何となく「しつけは虐待につながるもの」と評価される風潮が生まれつつあります。

いや、既にそんな風潮になっています。

子どもを育てた経験のある方ならば、ほとんどの方が1度や2度は子どもに手をあげた経験をお持ちかと思います。私も何度もあります。

でも、そのたびに後ろめたさを感じていました。

できれば、手をあげなくてもすむのであれば、その方が良いと思います。

しかし、日々の子育てのなかでは、どうしても手をあげてしまう局面もあろうかとも思います。

口で何度も諭してもわからなければ、つい手が出てしまうこともあります。

感情で怒ってしまうこともあります。

カンカンに怒って、子供を叱っているお母さん

私は、体罰を積極的に容認するつもりはありませんが、ケースバイケースだとも思うところもあります。

親には子どもをきちんとした大人に育てる義務がありますし、子どもが未成年のうちは、管理監督責任があるからです。

わが子が道から逸脱した行動をとらないように育てていく必要がありますが、どんなにしっかり育てたつもりでも、うまくいかないこともあります。

もしも、わが子が道から逸脱した行動をとった場合、特に他人に多大な迷惑を与えてしまうような局面では、親が体を張ってそれを止めることもあります。

それは、親の大きな愛情によるものです。

しかし、そういった親の行動を他人から見ると、不本意ですが「虐待」と判断されてしまうこともあります。

落ち込んで涙を零すお母さん

私は、そんな風潮に強い危機感を感じているのです。

ほとんどの親御さんは、感情的に子どもを叱って手をあげてしまった場合、手をあげてしまった自分自身の行為に嫌悪感を抱くと思います。

私もそうでした。

ですから、感情的になってしまったときは、きちんと反省するようにしましょう。

嫌悪感を抱くのは、愛するわが子に感情的に叱ってしまったことであり、それ自体もわが子に対する深い愛情のなせる業です。

ですが、嫌悪感を抱くということは、手段としては誤っていたのですから、反省して気持ちを切り替えていきましょう。

笑顔の母さん

そして、より良い子育てを模索していけばよいのだと思います。

わが子には最善の子育てを

シャボン玉をして遊ぶ子供を見守るお母さん

最近の風潮として、世間一般的に「しつけ=虐待」という極端な考え方が主流となりつつあり、私は危機感を感じています。

そのため、子どもの子育てに自信を持てない親御さんが増えてきたように思います。

ちょっとでも子どもが泣いていれば、虐待していると思われるのではないかと、ビクビクしながら子育てをしている方も少なくないのではと危惧しているのです。

今、まさに子育てをしている人たちは、本当に大変だと思います。

自分は世間に人にどう思われているだろうかとか、虐待と思われたとしたら嫌だと思っているかもしれません。

悩んでいるお母さん

だから、「叱らない子育て」なるものが、流行ってしまうのかもしれません。

私は、「叱らない子育て」を実践していた親御さんを複数知っていますが、その将来はとてもひどいことになっています。

「叱らない子育て」は、単なる甘やかしです。

しかし、虐待と思われたくないからと、安易に「叱らない子育て」を選択してしまう親御さんが増えているのかもしれないことを、とても危惧しています。

発達障害児の子育ての場合

癇癪を起して、泣いて暴れる男の子

特に発達障害児の子育てでは、子どもが多動だったり、頻繁にパニック(かんしゃく)を起こしたりしますので、周囲の人の視線が気になってしまうかもしれません。

私の息子もとても多動だったので、外出時はとても苦労しました。

手をつながないとすぐにどこかへいなくなってしまうため、手をつなぐのですが、そうすると自由にさせろと言わんばかりに抵抗します。

大声で泣きわめいて、周囲の冷たい視線を集めることが何度あったことか知れません。

周囲の人は勝手なもので、冷たい視線だけではなく年配の女性から「泣いているじゃないの。かわいそうに虐待はダメよ」と言われたことがあります。

「泣いているじゃないの。かわいそうに」と、おばさん

私もつい「この子は発達障害なんです。手を離したらすぐに迷子になってしまいます。その間に事故にあったら、あなたは責任を取れるのですか。事情を良く知りもせず、無責任な発言はやめていただきたい」と抗議したこともあります。

「事情を良く知りもせず、無責任な発言はやめていただきたい」と抗議するお父さん

その女性は「そんなことは知らないわよ。とにかく泣いてかわいそうでしょ。親なんだから早く何とかしなさい」と、勝手なことを言い捨てて、プリプリしながら行ってしまったという経験もあります。

私でも、世間の冷たい視線を頻繁にさらされたり、無責任な言葉をぶつけられると、精神的にとてもつらいものがあります。

落ち込むお父さん

しかし、こんなことを何度も繰り返すうちに、「やはり、わが子を守ってあげられるのは、親である自分しかいないのだ」と考えるようになりました。

わが子が幼いうちは、とてもか弱い存在です。

この小さくて、か弱くて、とても愛おしい存在のわが子を守りたい、守れるのは親御さんだけなのです。

しかし、ここでわが子を守るというのは、「叱らない子育て」をするべきだという意味ではありません。

「わが子のために最善の子育てをするべきだ」という意味です。

そのために、わが子が泣くことがあったとしても、たとえ、勝手な周囲に虐待と思われようがどうであれ、わが子を守るためにあなたが最善と思う子育てをすればいいのだと思います。

お母さんに抱きつく子どもたち

親がわが子に良かれと思ってする「わが子のために最善の子育て」が、本当の親の愛情です。

きちんとしつけをしないと、子どもはわがままな性格に育ちます。

子どもが幼いうちはすぐに矯正できますが、子どもが大きく育ってしまうと、その矯正もとてもむずかしくなります。

わがままな性格に育った子どもは、その後の生活において、家庭内でも社会に出てからもさまざまな問題を引き起こします。

電車内で迷惑な行動をする子供と、スマホに夢中の母親

そのような子どもは、とても不幸です。

その家族も、周りの人々も誰も得をする人はいません。

そうならないようにする子育てが必要ですし、そのような子育てをすることが、結果的に子どもを守ることになると信じています。

ですから、「あなたがわが子のために最善と思う子育て」に自信をもって、堂々としていただきたいのです。

世間の無責任な言葉に惑わされることなく、気持ちをしっかりと持っていただきたいのです。

特に、発達障害児の親ならなおさらだと思います。

そして、子育てをしていくなかで、あなた自身も少しずつ強くなっていきましょう。

「しつけ」と「虐待」はまったく違います

お父さんのヒント

ここでもう一度、「しつけ」と「虐待」について考えてみましょう。

「しつけ」と「虐待」は似て非なるものと考えています。

この2つは何となく似ているため、最近では、「しつけ=虐待」ととらえる方が増えてきていることに危機感を感じています。

「しつけ」と「虐待」の違いは何かという問いに明確な答えを持っていないと、「しつけ=虐待」なのではないかということになってしまいます。

しかし、この2つが同じというのも、とても違和感があります。

昔から「しつけは大事」だと言われてきましたが、このこと自体が間違っているのでしょうか。

「しつけ」と「虐待」の違いについては、私は「そこに愛情があるかどうか」だと考えています。

「ハート」を持っているお父さん

しかし、端からみるとその親子関係に「そこに愛情があるかどうか」なんて第三者にはわかりにくいと思います。

また、第三者からみれば、「そこに愛情があるかどうか」なんてことはまったく関係がありません。

ただ、見た目で「子どもが泣いている。かわいそう」というだけのことです。

だから、事情もきちんと理解しないで冷たい視線を浴びせたり、無責任な言葉が出てきたりするのだと思います。

今、子育てに頑張っている親御さんには、そのような冷たい視線や無責任な言葉に惑わされることなく、自信をもって子育てをしていただきたいのです。

「しつけ」は自信をもっていきましょう

「いいね」お母さん

「しつけ」はとても大事です。

親が「しつけ」をすると、場合によっては、お子さんは泣きだすかもしれません。

でも、そこに愛情がある限り、「虐待」であるわけがありません。

お子さんの将来のことを考えたら、多少お子さんを泣くことがあったとしても、それはお子さんにとって大事な「しつけ」なのです。

子供を叱るお母さん

それも親御さんの深い愛情の形です。

子どもを愛情たっぷりに抱っこしているお母さん

大丈夫です。自信をもっていきましょう。

以前にも本ブログでお話ししたことがありますが、「しつけ」とは「身を美しくすること」などと大層なことは言うつもりはありません。

私が考える「しつけ」とは、「親がわが子に対して、生きていくうえで困ることがないように行うもの」です。

具体的には、「協調性」を育てることです。

これに関しては、こちらで詳しく解説していますのでご参照ください。

今回のまとめ

「しつけ」は「虐待」という悪い風潮

  • 虐待していると思われるのではないかと、ビクビクしながらの子育て
  • 子育てに自信が持てない
  • 「叱らない子育て(甘やかし)」
  • わがままな子どもに

周囲の人の冷たい視線や無責任な言葉には、惑わされない

  • 「わが子のための最善の子育て(親の深い愛情)」自信をもって実践
  • 「しつけ」をしっかりとした子育て(親の深い愛情)

「しつけ」と「虐待」の違いについて

  • そこに愛情があるかどうか(とても大きな違い)
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