ほんの少しのきっかけで、ヘトヘトの毎日から前向きな毎日へ! さぁ、今日から!

前向きな気持ちのお母さん

発達障害の子育ては不安がいっぱい。だからこそ、お母さんもお子さんも将来は幸せになってほしい!

ヘトヘトのお母さん

今、発達障害のお子さんの子育て真っ最中のお母さん、本当にお疲れ様です。

おそらく、子育てに追われて、大変な日々をお過ごしかと思います。

私もかつて悩み苦しみながら歩んできた道ですから、よくわかります。

発達障害児を子育て中のお母さんに「お子さんの将来については、どう考えているの?」と聞くと、「子どもの将来まで考える気持ちの余裕がない!」という答えがよく返ってきます。

気持ちの余裕がないお母さん

ですが、こんなにも気持ちの余裕がないからこそ、あえて「お子さんの将来について」お母さんたちにお伝えしたいのです。

お母さんたちも本当のところは、「わが子の幸せな将来」を望んでいるはずなのです。

ですが、現状のわが子のようすをみれば、「わが子の明るい将来を想像しにくい」から、あえて「わが子の将来のことは考えない」ようにしているのではないでしょうか。

私も息子が3歳の頃までは、ちょっとしたことでパニック(かんしゃく)を起こされて、そのたびに息子に振り回される毎日でした。

そんな息子でしたから、なかなか息子の明るい未来を想像しにくかったのです。

癇癪を起している男の子

息子は3歳以降、こちらが期待していた以上の成長をしてくれましたが、息子の将来を明確に私がイメージできたのは、息子が小学校も高学年になってからでした。

今から思えば、もっと早い段階から息子の将来について考えていれば、もっと時間的に余裕をもって、将来への準備ができたのにと思っています。

「もっと早い段階から息子の将来について考えていれば、もっと時間に余裕をもって、将来への準備ができたのにと思っています。」とお父さん

ですから、今がとても大変なのは十分理解したうえで、あえてお母さん方には、「お子さんの将来について」しっかり考えていただきたいのです。

「お子さんの将来」に対する準備が早ければ早いほど時間的な余裕をもって、お子さんの将来への準備をすることができます。

時間的な余裕があれば、気持ちの余裕も出てきます。

気持ちの余裕があれば、発達障害児の子育てという大変な作業も、前向きに取り組むことができるのではないかとも考えています。

気持ちを前向きにしていくお母さん

発達障害児の子育てですから、大変なのには変わりありませんが、前向きに頑張っていきましょう。

気持ちが前向きに切り替わったところで、前向きなお母さん方に、私からの提案です。

お子さんの将来の「幸せな生活」を実現するための方法について、一緒に考えていきましょう。

発達障害児が「安心できる、幸せな生活」を実現するために必要なこと

キラキラ笑顔の親子

人が生きる目的は、「幸せな生活」を手に入れることです。

それは、健常児だけの権利ではありません。

発達障害児だって頑張れば、十分に手の届くものだと考えています。

輝く虹

下記に記したのはあくまでも最低条件です。

おそらく、人が自分のことを幸せに思えるとしたら、最低でもこのような状況にあることが必要だろうと私自身が考えたものです。

しかし、多くのみなさんは、「これだけでは、まだ足りない。例えば、発達障害者だって恋愛を楽しんでもいいし、結婚して子どもにも恵まれて・・・」と、もっともっと必要だとお考えになるかもしれません。

もちろん、そのとおりなのですが、一般的に多くの発達障害者の方々にとっては、「幸せな生活」の入り口である「就労の実現(一般企業)」でさえもかなりハードルが高い現実があります。

ハードルが高い就労(一般企業)

ですから、取りあえず「最低条件」としては、下記のとおりと考えています。

まずは「発達障害児にとって最低限の幸せな生活」の実現への道を模索しましょう。

そのうえで、さらにその先の幸せの形を模索していきましょう。

発達障害児の「将来の幸せな生活の実現」に最低限必要な条件

  1. 最低限の生活をするに必要な「衣食住」が確保されていること(就労が実現していて、生活の基本である「衣食住」や、その他余暇などにかかる費用を賄うことができること)
  2. 余暇が充実していること(余暇を楽しめる趣味があること、共通の趣味を楽しめる友人がいることなど)
  3. 就労が実現していて、仕事にもやりがいをもてていること(就労の継続に問題がなく、老後まで働ける環境にあること)

健常児でさえも、「幸せな生活」を手に入れるためには努力が必要です。

いい大学に入っていい会社に入社すれば、その先に幸せが待っていると信じて、受験勉強を頑張り、会社に入社後もさまざまな困難を乗り越えようと努力しています。

発達障害児の場合はどうでしょうか。

多くの場合、発達障害特有の障害特性があったり、知的な遅れがあったりしますので、健常児と同じようなルートで「幸せな生活」を手に入れることはとても困難です。

コミュニケーションが苦手だという発達障害の高校生

そうであれば、「発達障害児には「幸せな生活」を手に入れることはできないのか」と聞かれれば、答えは「NO」です。

発達障害児だって頑張れば、十分に手の届くものだと考えています

健常児のように華やかな成功を手に入れることは、とても難しいと思います。

しかし、ささやかな幸せ、幸せな生活を手に入れることは、発達障害児にだって夢ではありません。

満面の笑顔の発達障害の高校生

ただし、健常児もそうであったように、「幸せな生活」を手に入れるためには、それなりに努力が必要です。

「就労の実現(一般企業)」で「幸せな生活の実現」を

就労できた発達障害の男性

「幸せな生活」を手に入れるためには、少なくとも上記の「発達障害児の『将来の幸せな生活の実現』に最低限必要な条件」をクリアしていることが必要です。

なお、この条件をクリアするために絶対的に必要なことは、「就労の実現」です。

さらに、その就労もやりがいがあって「就労の継続」にも問題がなく、老後を迎えるまで就労を継続できる状況にあることが前提になります。

では、発達障害児を取り巻く、現実の状況はどうでしょうか。

発達障害児の場合、就学先・進学先として小中学校(義務教育)までは、普通学級、特別支援学級、特別支援学校と、行き先はさまざまです。

進学先候補の学校

しかし、高校となると、特別支援学校(高等部)しか選択肢がなくなってしまうことがほとんどです。

ですから、最終的に特別支援学校(高等部)で就労スキルを学び、障害者枠で一般就労を目指すことが、発達障害児のスタンダードな「就労の実現」へのルートとなります。

しかし、残念なことに特別支援学校(高等部)の卒業生の就職率はあまり高くはありません。

しかし、ここであきらめてはとてももったいないと思います。

発達障害児の就職率を格段に高める方法があるのです。

その答えは、「高等特別支援学校」です。

「就労の実現」の近道は、高等特別支援学校

高等特別支援学校に入学する生徒

高等特別支援学校は、発達障害児のなかでも知的な遅れが少ない子どもの就労率を高めるために設立された特別支援学校です。

この学校は高等部のみであり、入学するためには、入学者選抜試験に合格する必要があります。

高等特別支援学校の入学者選抜試験に、合格するのは簡単なことではありません。

また、うまく入学できたとしても、入学後の授業内容はわりと厳しめです。

生徒にとっての学校生活は、慣れるまではとても大変なのではないかと思います。

高等特別支援学校では先生の数が多く、また熱心な先生が多く在籍しているのが特徴です。

息子が在籍していたクラスでは、生徒10名に対して担任の先生は2名もついていましたので、普段の生活指導から職場実習(就職活動)まで、十分なケアをしてもらえる体制ができていました。

さらに、担任の先生以外にも就労担当の先生も数名待機しており、生徒の就職先の開拓、生徒の就職活動の支援体制も整っています。

そのような恵まれた環境のなかで、生徒は高等特別支援学校で就労スキルだけではなく、真面目さ、勤勉さ、就労に対するひたむきな姿勢なども学ぶことができます。

このように十分な支援体制に恵まれている高等特別支援学校の生徒でさえも、就職活動で勝ち残っていくことは、簡単なことではありません。

しかし、高等特別支援学校の就職率は、通常の特別支援学校と比較して格段に高いのは間違いありません。

「高等特別支援学校の魅力は就職率の高さです」

高等特別支援学校は、入学者選抜試験で能力の高い子どもを選抜したうえで、さらにその子どもたちは就労に向けた厳しい訓練をうけているので、各段に就職率が高いのです。

高等特別支援学校で職業訓練をうけた子どもたちは、学年を経るごとに着実に成長がうかがえるようになってきます。

卒業を迎える頃には、自信に満ちた良い顔つきに成長しています。

そんな彼らを見たら、頼もしささえも感じることができるかもしれません。

ガッツポーズをしている高等特別支援学校の生徒

数年前に、高等特別支援学校を卒業した息子もそうでした。

入学時点の息子は、学習面や体力面では問題ないだろうと考えていました。ですが、心配な点がいくつかありました。

心配しているお父さん

1つは、息子はどちらかと言えば不器用な方ですので、仕事をうまく覚えてこなすことができるだろうかということでした。

就労スキルをうまく習得できずに、精神的に落ち込んでしまうかもしれないことを心配していました。

落ち込んでいる高校生

もう1つは、友人関係です。

これまで普通学級に在籍していましたが、対等な関係での友だちはいませんでした。

新しい学校では、知的障害児(発達障害が多い)同士ですので、今度こそは対等な関係での友人関係ができればと、期待と不安な気持ちで息子を見守っていました。

結論からいえば、私の心配は杞憂に終わりました。

就労スキルの習得については、息子は不器用なりに頑張ったようです。

落ち込む暇なく頑張って、習得したようです。

がんばって自信をつけた高校生

気がつけば、成長とともに息子の顔つきは良い感じに変わっていました。

周りの子どもたちの顔つきも、やはり成長がうかがえ良い感じになって、何となく頼もしさも感じられるようになっていました。

また、高等特別支援学校では、息子に多くの友だちができました。

卒業して数年が過ぎた今でも、そのうちの何人かとは定期的に遊びに行く関係が継続しています。

友だち

高等特別支援学校について、こちらでもご紹介していますので、ぜひ、参考にしていただけたらと思います。

「将来の幸せな生活の実現(最終目標)」までのフローチャート

ここまでのお話を簡単に図(フローチャート)にまとめると、以下のようになります。

将来の幸せな生活の実現(最終目標)」までのフローチャート

考え方としては、最終目標であるあなたのお子さんの「将来の幸せな生活の実現」のためには、最低限でもその生活費など(衣食住や余暇にかかる費用)を賄うために、金銭的な裏付けが必要になります。

その金銭的な裏づけとなるものが、「就労の実現(就労の継続)」です。

就労により得られる給与で、生活費などを賄うことができます。

お財布

なお、「就労の実現(就労の継続)」は、知的障害のある発達障害児にはとてもハードルが高い目標です。

ですが、十分に実現可能な目標です。

その目標を達成する近道は、「高等特別支援学校への入学」です。

高等特別支援学校は、知的障害児(発達障害を含む)のなかでも、わりと知的の遅れの小さい子どもを入学者選抜試験で選抜しています。

入試を受けている受験生

十数年前からに比べれば、高等特別支援学校の数がどんどん増えていますので、高等特別支援学校に入学できる発達障害児の生徒数は、以前より確実に増えています。

ですが、その分、競争も激化してきていますので、やはり、簡単に入学できるものではありません。

やる気満々の受験生

ですから、「高等特別支援学校に入学」するための事前準備がとても大事になってきます。

それも、確実にあなたのお子さんを合格に近づけるためには、数年がかりでの事前準備が必要です。

しかし、いざその事前準備をしようと思っても、高等特別支援学校の受験に役立つ情報は、あまりにも少ないように感じています

悩んでいるお母さん

そこで、息子を高等特別支援学校に合格させたノウハウをまとめました。

「これでお受験対策は万全! 高等特別支援学校のお受験対策マニュアル」
受験に向けてがんばる親子

お受験対策マニュアルの内容につきましては、こちらで詳しくご紹介していますので、ご参照ください。

なお、このお受験対策マニュアルは、「愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~」ご購入いただいた方全員に、プレゼントさせていただいています。

嬉しそうな笑顔のお母さん

『愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~』

一般企業に就労しよう!
お子さんの将来の幸せな生活は、就労の実現と就労の継続から。

就労の継続はとても重要性です

「就労の継続にひつようなことは何?」

お子さんの就労が実現したとしても、まだまだ安心はできません。

なぜなら、「就労の実現」は、長い社会人生活のスタートラインに過ぎないからです。

さらに就職後も、あなたのお子さんの就労が老後まで継続できるという保障がないからです。

しかも、あなたのお子さんが、今後平均寿命くらいまで生きていくことを前提にすれば、「就労の実現」よりも「就労の継続」の方が、余程大きな問題であることを認識しておくべきかと思います。

障害者枠での発達障害者(新卒だけではない)の1年間の定着率(2017年度)では、79.5%となっています()。

このデータは逆にいえば、せっかく苦労して入社した会社を1年間で20%以上の発達障害者が離職していることを示しており、現実の厳しさを思い知らされます。

単純比較はできませんが、健常者でさえも新卒の離職率は、相当に高い傾向にあります。(近年の新卒(健常者)の3年以内の離職率は、おおよそ大卒で3割、高卒で5割、中卒で7割といわれています。いわゆる「七五三現象」)

離職

就労を継続できない原因はさまざまです。

会社の業績が悪化して倒産してしまうなどのケースでは、どうにもなりません。

しかし、あなたのお子さんが自己都合で退職するようなケースでは、親としてお子さんが退職しなくても済むような対応は可能だと思います。

就労を継続できない大きな理由としては、以下の3つくらいかと思います。

または、その複合したものと思います。

就労を継続できない理由

重い溜息をついている作業服の男性
  1. 仕事をうまくこなすことができない
  2. 職場の人間関係
  3. 仕事に対してやりがいがもてない

そのなかでも、特に上記の(2)を原因とすることが多いのではないかと想像しています。

実際には上記のどれか1つでも問題があると、他にも悪い影響がでてきます。(例えば、職場の人間関係が悪いと、仕事に集中できなくなったりもします)

昨日まで仲の良かった同僚との人間関係が、何かを契機に急に悪化することもあります。

人事異動で、相性の合わない人が同僚や上司になるかもしれません。

会社での人間関係については、こちらも参照してください。

なお、お子さんの「就労の継続」の可能性を高める方法はいろいろあります。

下記の「愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~」で、詳しくお話しています。

こちらでは、「就労の実現」から「就労の継続」までについて、息子の事例を踏まえながらていねいに解説しています。

ここだけの情報が盛りだくさんです。ぜひ、お役立てください。

嬉しそうな笑顔のお母さん

『愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~』

一般企業に就労しよう!
お子さんの将来の幸せな生活は、就労の実現と就労の継続から。