発達障害児の子育て 親子がハッピーになれる情報はどこにあるの?

何を基準に選ぶ? 発達障害児の子育て情報 親御さんが欲しいと思う情報はどこにあるの?

発達障害のお子さんの将来を、心配されている親御さんは多いかと思います。
発達障害があったとしても、できることならわが子が人生を順風満帆に問題なく過ごしてほしいと、願っていることでしょう。
それが、親心というものです。
できることなら健常児と同じような学齢期を過ごし、いずれ将来は就職してほしい、健常者と同じような人生を歩んでほしいと願う親御さんも少なくないと思います。

ですが、お子さんの現状を踏まえると、それは現実的には厳しいだろうなと考えたりもします。
発達障害児の場合は、独特の障害特性があり知的な遅れを伴うことも多いので、健常児とまったく同じような人生を送るのはむずかしいと思います。
しかし、健常児とまったく同じ人生は無理でも、わが子のレベルで、より良い未来をと、考えてもがくことは決して無駄なことではないと思います。
発達障害児でも、育て方次第でさまざまな面で成長を促すことは可能なのですから。

何よりも、たとえ発達障害があったとしても、幸せな人生を模索する権利があります。
そして、発達障害があっても、現実に就労を実現している先輩も多く存在しています。

その先輩方は、軽度の発達障害者ばかりではありません。
数は少ないものの、重度の方もいます。
しかし、発達障害児のわが子の障害特性の現状を考えたとき、わが子の子育てをどうしたらいいのかわからなくて、お悩みになる親御さんは多いことと思います。
もちろん、子育てに関して、1からすべてひとりで考えながら試行錯誤での子育てでは、効率が良くありません。

今はインターネット環境が発達していますから、発達障害の子育て情報をそこかしこで閲覧することができますが、残念なことに玉石混交といったところです。
実際、私自身も何度もインターネット検索した経験がありますが、発達障害児の子育てに本当に役立つと思える情報は、あまりにも少ないと感じています。
私自身がこのブログを立ち上げた動機も、実はここにあります。
発達障害児の子育ては、本当に大変です。
大変ですが、わが子の成長を期待できる子育てこそが、本当に価値のある「正しい子育て」だと考えています。
これについては、次回に詳しくご紹介します。
発達障害児の子育てはダイエットに似ている

私は、発達障害児の子育ては、ダイエットに似ていると考えています。
ダイエットはとても大変です。
特に私の場合、生活習慣病を抱えていますので、日々の体重コントロールは不可欠です。
ダイエットをしているとき、自分自身の精神力の弱さに辟易しています。
以前は、どうしたら楽にダイエットできるかばかり考えていました。
さまざまなダイエット商品やダイエット方法を試した結果、最終的に、カロリーコントロールしか方法はないという結論に達しました。
今でも、精神力の弱さは変わりませんが、「ダイエットに近道なし」と悟り、毎日食欲と闘っています。

発達障害児の子育てでも、やはり同じことがいえると思います。
発達障害児の子育ても近道はありませんが、正しい子育てを頑張っただけ分だけ成果が期待できます。
子育ては、ダイエットと違いリバウンドがありませんから、成果の積み重ねも期待できると思います。
お子さんの子育ては、今はつらいと思っているかもしれませんが、成果が出てくると子育てが徐々に楽になっていきます。

本当につらい期間はそんなに長くはないと思います。
息子の子育てがそうでした。
ほとんどなかった発達障害児の子育て情報

私の息子の発達障害(自閉症)がわかったのは、平成8年(1996年)頃でした。
当時はもちろん自宅にパソコンなどなく、簡単にインターネット検索して情報収集ができるような環境にはありませんでした。
情報収集をしようとすれば、当時、息子が通所していた療育施設の先生(医師、臨床心理士)からの情報、ママ友からの情報、自閉症関連の本からなど、情報源は限られていました。
その当時、私が最も欲しかった情報は、発達障害児の有効な子育て情報でした。
この時点では、息子は毎日ちょっとしたきっかけでパニックを起こしていました。
これをどうやって克服したらよいのか、息子の障害の状況をどうしたら改善できるかと、そんなことばかりを考えていました。

息子の場合、幼児期は中度の判定でしたが、より重度に近い重い自閉児でした。
しかし、わが子の子育てをあきらめずに頑張った結果、小学校の高学年までには、高機能自閉症と診断されるくらいまでに、さまざまな面で改善することができたのです。
私の考える息子への子育ての基本的な考え方については、こちらをご参照ください。
私が実践した子育ての具体的な内容やその後の経過については、こちらをご参照ください。
発達障害児の場合、健常児の子育てとは違う特別な子育てが必要なの?

発達障害児の子育てについて、健常児の子育てとまったく違うと考えている方が多いかもしれません。実際のところは、どうなのでしょうか。
発達障害の息子が3歳を過ぎた頃から、私も息子の子育てに参加しました。
その頃の息子は、障害特性があまりにも強烈だったため、当初は、発達障害の子どもの子育ては、健常児とはまったく違う特別の子育てが必要なのかもしれないと考えていました。
息子の場合、発達障害の主な障害特性の多くが出ていましたが、特にパニックがひどかったため、子育てにはとても苦労しました。

息子にとって嫌なこと面倒なこと、例えば、基本的な身辺自立(食事、排せつ、歯磨き、洗顔、衣類の着脱などの最低限の生活習慣)は、人として生まれた以上必ず習得しなくてはいけない事項です。
ですが、少しでもさせようとすると烈火のごとく怒って泣きわめき、身辺自立なんてしたくないと、それを拒否してきました。

ですから、息子の子育てをどうすれば良いかわからずに、試行錯誤で子育てをすすめて行くしかありませんでした。
最終的に、息子をしっかりと育てることができたと思っていますが、結果的に私のした子育ては特別な子育てではなかったと思っています。
ごくありふれた普通の子育てだったとの結論に達したのです。
ただし、子育てに近道はなく、楽な方法は無いと思います。
ですが、子どもの成長とともに子育ても徐々に楽になっていくので、本当に子育てが苦しい期間は、それほど長くは無かったように思います。

結果的に「普通の子育てしかしていなかった」というと「そんなの誰だってやっていると思うけど・・・」と、ご批判をいただくかもしれません。
厳密にいえば、まったく同じ子育てではなかったかもしれません。
私が模索したのは、「愛される子どもを育てる子育て」でした。もっといえば、「愛される子ども」を意識した子育て、「協調性」を育てる子育てでした。

※愛される子どもとは、万人に愛される子どもです。万人に愛されるのは無理でも、せめて万人にうけ入れてもらえるような子育てをしたいと考えていました。
しかし、「愛される子ども」を意識した子育て、「協調性」を育てる子育てをよくよく思い返して見ると、普通の子育てだったと思います。
発達障害児の子育て情報
- インターネットで多くの情報を検索できるが、玉石混交で本当に参考になりそうな情報は少ない
「正しい子育て方法(わが子の成長を期待できる子育て)」とは?
- 「愛される子ども」を意識した子育て
- 「愛される子ども」を意識した子育てとは、「協調性」を育てる子育て
発達障害児の子育て
- 「協調性」を育てる子育て
- 近道なし(楽な方法は無いと思います)。ただし、子どもの成長とともに子育ても徐々に楽になっていくので、本当に子育てが苦しい期間は、それほど長くはない