高等特別支援学校 入学者選抜試験 模擬問題(数学・バラエティ問題編)

漢数字って何?

漢数字とは、そのまま漢字で表記された数字のことです。
具体的には、以下のとおりです。
- 漢数字の例
- 一、二、三、四、五、六、七、八、九
- 十、百、千、万
- 「数字」「漢数字」の例
- 11 十一
- 3078 三千七十八
- 330004 三十三万四
- 「漢数字」「数字」の例
- 三十六 36
- 七千二十二 7022
- 二万三千四十八 23048

日常生活でもよく使う「概数(がいすう)」と「四捨五入」について

全児童数が961人の小学校があったとします。
全児童を細かく管理する先生の立場ならば、正確な児童数を把握しておく必要があります。
しかし、この小学校の特色などを校外の方々に紹介する場合などでは、「全生徒数は約千人の児童、または、大体960人の児童在籍している学校です」と、ざっくりとした紹介になると思います。
このざっくりとした数字が、「概数:おおよその数」です。

「概数」はおおよその数という意味ですが、具体的には端数を処理した数ということができます。
この端数処理には、一般的には「四捨五入」が多く利用されています。

四捨五入の具体例
961人の生徒数について
【1】 十の位を四捨五入する場合
十の位は「6」なので切り上げとなり、百の位に「1」が足されます。
したがって、約1000人となります。

【2】一の位を四捨五入する場合
一の位は「1」なので切り捨てとなります。
したがって、約960人となります。

長さを測ってみよう

長さを測る道具はいろいろとありますが、学校で習うのは「定規」で長さを測る方法です。

定規の目盛りは、通常、1目盛り1mmの長さになっています。
10目盛りで1cmです。
何かの長さを測るときは、左側のゼロを基準に定規を合わせましょう。
そして、測る物に定規をピッタリとあてます。
定規は、はかる物に正しくあてないと正確な長さを測ることができません。
ですから、お子さんが正しく定規を使えているか、親御さんが一度はチェックしてください。
重さを量るときに気をつけること

物の重さを量るときには、はかりの上皿にはかりたい物をのせて量ります。
りんごのような固形物であれば、そのまま上皿にのせて量ることができます。

また、小麦粉や液体のようなものの重さを量る場合には、こぼれないように別の器に入れてから、その器ごと重さを量る必要があります。
この場合、はかりに表示される重さは、器の重さも合計されてしまいます。
ですから、事前に器の重さを量っておき、合計の重さから器の重さを引き算する必要があります。

バラエティ問題【当ブログオリジナル模擬問題:問題編】
1の中に、適切な数字を書きなさい。
① 「四十一万二十五」は、数字ではと表すことができる。
② 「36742」は、漢数字ではと表すことができる。
③ A市の人口は4月1日時点で、231805人です。
百の位を四捨五入した概数で表すと人となります。
④ 1250gの砂糖を4等分すると、1つあたりの重さはgです。
小数点第一位を四捨五入した概数で表すとgとなります。
⑤ 下記は、10cm定規です。

Aは、cmmmの目盛りを指しています。
Bは、cmmmの目盛りを指しています。
Cは、cmmmの目盛りを指しています。
Dは、cmmmの目盛りを指しています。
Eは、cmmmの目盛りを指しています。
AからBまでの長さは、cmmmです。
AからEまでの長さは、cmmmです。
したがって、AからEまでの長さは、AからBまでの長さよりも、cmmm長いです。
2次の問題に答えなさい。
① はかりの指している重さを答えなさい。

② 次の重さを矢印(↑)で書きなさい。

③ 重さ120gの箱にりんごを入れて測ったら、750gでした。
りんごの重さはgです。

バラエティ問題【当ブログオリジナル模擬問題:解答・解説編】
1の中に、適切な数字を書きなさい。
① 「四十一万二十五」は、数字では410025と表すことができる。
② 「36742」は、漢数字では三万六千七百四十二と表すことができる。
③ A市の人口は4月1日時点で、231805人です。
百の位を四捨五入した概数で表すと232000人となります。
④ 1250gの砂糖を4等分すると、1つあたりの重さは312.5gです。
小数点第一位を四捨五入した概数で表すと313gとなります。
「4等分した1つあたりの砂糖の重さ(計算式)」
=1250(g)÷4=312.5(g)
小数点第一位を四捨五入すると、「312.5(g)」の小数点第一位は「5」なので、四捨五入すると切り上げになります。そして、1つ上の位(一の位)に「1」を加えます。
⑤ 下記は、10cm定規です。

Aは、1cm2mmの目盛りを指しています。
Bは、3cm6mmの目盛りを指しています。
Cは、5cm4mmの目盛りを指しています。
Dは、7cm5mmの目盛りを指しています。
Eは、8cm7mmの目盛りを指しています。
AからBまでの長さは、2cm4mmです。
AからBまでの長さは、目盛りを1つ1つ数えても答えを出すことはできますが、ここでは、計算で答えを出します。
ここで、気をつけること:
「Aの目盛り」は、「0㎝からAまでの長さ」を示しています。
「Bの目盛り」は、「0㎝からBまでの長さ」を示しています。
「AからBまでの長さ(計算式)」
=「0㎝からBまでの長さ」-「0㎝からAまでの長さ」
=「3(㎝)6(mm)」-「1(㎝)2(mm)」
= 2(㎝)4(mm)
AからEまでの長さは、7㎝5mmです。
「AからEまでの長さ(計算式)」
=「0㎝からEまでの長さ」-「0㎝からAまでの長さ」
=「8(㎝)7(mm)」-「1(㎝)2(mm)」
= 7(㎝)5(mm)
したがって、AからEまでの長さは、AからBまでの長さよりも、5cm1mm長いです。
「AからEまでの長さ」と「AからBまでの長さ」との差は、引き算することで求められます。
「7(㎝)5(mm)」-「2(㎝)4(mm)」
= 5(㎝)1(mm)
2次の問題に答えなさい。
① はかりの指している重さを答えなさい。

② 次の重さを矢印(↑)で書きなさい。

③ 重さ120gの箱にりんごを入れて測ったら、750gでした。
りんごの重さは630gです。

りんごの重さは目盛りを1つ1つ数えても答えを出すことはできますが、ここでは、計算で答えを出します。
「りんごの重さ」
=「箱とりんごの重さ」-「箱の重さ」
=「750(g)」-「120(g)」
= 630(g)
漢数字の問題
- 「漢数字→数字」「数字→漢数字」どちらもできるように
概数の問題を解くコツ
- 四捨五入をする問題が多く出題されているので、基本的な問題から練習していく
長さの問題を解くコツ
- 普段から定規を使って、正確に測る練習を繰り返す
重さに関する問題を解くコツ
- 「はかりの1目盛りが何gなのか」を読み取る。問題によっては、1目盛りが10gとは限らないので、注意
今回は、ここまでです。
次回は、出題頻度の高い図形の問題の予定です。お楽しみに。
なお、高等特別支援学校の受験対策については、こちらでご紹介しております。
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