高等特別支援学校での数学の授業

息子が通学していた高等特別支援学校では、学科と専門学科の授業が実施されていました。学科は、国語、数学、英語などです。専門学科は、実習による就労スキルを学ぶ授業です。近いうちにこれらについて、詳細にご紹介したいと思いますが、今回は数学の授業についてご紹介します。
高等特別支援学校の授業のうち学科については、実社会に出たときに困らないよう生活に密着した題材で授業をすすめていました。その1つの事例をご紹介します。
今回は、割合、百分率の授業についてご紹介します。そう、通常は小学校の高学年で学習する%(パーセント)とか、何割についてです。百分率の何%は何割何分何厘とか、分数や少数にも変換して表したりしたアレです。アレって、全体を100として何%とか、全体を1として何割とか、1/2とか、正直私自身も小学生のとき、理解するのにも慣れるのにもとても苦労した記憶があります。みなさんはいかがでしたか。
でも、実社会のなかではとてもよく使います。新聞報道でも、TVのニュース番組でもそれ以外でも、新聞の広告チラシでも何割引セールだとか、何%オフだとかよく見聞きします。昨年の衆議院議員選挙の投票率が何%だったとか、内閣支持率が何%だとか。あげたらキリがありません。
日常生活でよく見るだけではなく、よく使いますからこれを理解できているかどうかの差は大きいです。日常生活では、内閣支持率が何%かはあまり重要ではないと思いますが、何割引セールは結構重要なことです。
お店で気に入った服を見つけた際、服に3000円の値札ついていて、「値札から2割引(または20%引)」のセール看板が掲げてあったら、いったいいくらで手に入れることができるのかを、息子たちは数学の授業で学んでいました。なかなか実践的でいい授業だなと感心させられました。
実際の買い物では、さまざまな表記があります。授業では、「2割引」、「20%引」「20%オフ」などや消費税にも対応していました。高等特別支援学校の生徒たちの多くは、割合や百分率について十分に理解せずに入学してきていることも多いようですので、こういった授業はとても大事だと再認識しました。