発達障害の息子とのコミュニケーション始めました(息子のリスク管理編)

就職するのは確かに大変。就労を継続していくことは、もっとむずかしい

前回、息子とのお風呂タイムでの「今日の出来事のおさらい」について、成人後も継続が必要と考え、今も継続している旨をお話ししました。
その続きです。
以前、息子とのお風呂タイムでの「今日の出来事のおさらい」の目的は、「①息子の物事を説明する練習」「②その日の出来事を時系列で記憶を整理する練習」「③息子のリスク管理」とお話ししました。
そのなかで最も重視している事項は「③息子のリスク管理」です。小学生時代はこれにより、いじめを発見し、時間はかかりましたが不登校になることもなく、無事に解決することができました。
中学校時代は、いじめを未然に防ぐこともできました。
現在は、高等特別支援学校を卒業し就労を実現でき、会社に元気に毎日通勤しています。
息子は、就労が実現できたことで、今後の人生にある程度の道筋をつけることができたと、親としては半分安堵しています。
しかし、安堵はあくまで半分です。
なぜ半分かというと、就職することはできましたが、本当に大変なのはこれからだからです。
就職するのは確かに大変ですが、就労を継続していくことは、もっとむずかしいからです。
就労を継続していくために大切なこと

せっかく就労が実現しても、仕事上の問題(うまく仕事をこなせないなど)、職場での人間関係などの問題で、中途で退職を余儀なくされることは、よくあることです。
発達障害者は、知的に遅れがある場合があり、また、コミュニケーションが苦手だと一般的にいわれています。
そうであれば、仕事上の問題や人間関係の問題が起こりやすいともいえると思います。
現実に仕事が継続できずに、やむなく退職となったケースをみており、やるせない気持ちになったことがあります。
ですから、成人になったとはいえ発達障害があるのですから、わが子に対しては親がある程度のフォローをしてあげる必要があると考えています。
会社と協力して問題解決を図っていくことが重要

息子の就労の継続は現状ではうまくいっており、親として温かく見守っているところです。
しかし、就労期間は将来に向かって何十年も続くのが前提ですから、今後も、何らかの問題が発生しないとは限らないのです。
特に、人間関係については、昨日まで良好だったのに突然、険悪な状態になることはよくあることです。
また、人事異動でソリが合わない方が息子の上司となることだって将来的にはないとはいえないのです。
気の強い同僚からいじめをうけることがあるかもしれません。
ですから、息子とのコミュニケーションを今でも密にしており、問題があればそれをすぐに把握し、会社と協力して問題解決を図っていくことが重要だと考えています。
息子の就労の継続をフォロー

現在の息子の説明能力は健常者に比べれば劣るものの、学生時代と比較すれば格段に成長していますので、それなりに上手になっています。
息子からの説明だけで社内のある程度の状況は把握できています。
ですから、就労の継続に影響を及ぼすような問題が発生したとしても、息子の上司の方と連携してうまく問題解決できると考えています。
このようにして、息子の就労の継続をフォローしていきたいと考えています。