息子の幸せの追求へ

ハッピー全開の男の子

息子は3歳以降、急激な成長を遂げました。しかし、当初の息子の障害が重すぎたため、まさか就労が可能になるほどまでに成長できているとは、小学校の高学年に至るまで、考えることができなかったのです。ここに至って、「日本理化学工業株式会社」の大山氏の言葉に出会ったこと、息子の成長をさらに促すことにより、就労とその就労の継続の実現で、息子の幸福を実現することと前出の私の悩みも解消しようと考えました。

導師は人間の究極の幸せとは、
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
人から必要とされることの4つと言われました。
働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。
私はその愛までも得られると思う。(会長 大山泰弘)

障がい者雇用の取り組みについて/日本理化学工業株式会社

息子の幸福の実現のための最も大きな目標は、就労の実現とその就労の継続です。息子の将来の生活に向けて、生活費や余暇にかかる費用の裏づけがあることは、1つの安心感をもたらしてくれます。仕事が充実していれば、余暇も含めた日常生活にメリハリが生じます。息子が小学校高学年の時点では、友人と呼べるまでの存在はいませんでしたが、いずれ高等特別支援学校へ進学すれば、息子と同じように発達障害を抱えた友だちができ、連帯感が持てるのではないかとの期待もありました。(実際、期待どおりになりました)

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大山氏の言葉に感銘をうけ、息子に関してはどうなのかと考えてみました。その結果、4つの究極の幸せは、まずは家庭内で実現すべきと考えました。ですが、この時点でもう既に実現できていると思いました。息子は1歳上の兄貴を含め、私たち夫婦から十分愛を受けていたからです。また、息子は既にお手伝いで家族の役に立っていましたし、息子の家族内の役割、居場所も定まっていたからです。ですから、前出の理不尽ないじめが判明したときは、家族の怒りはとても大きかったと思います。

これまで、息子が家族以外の方々にも愛されるとまではいかないまでも、うけ入れてもらうために「協調性」を育てることに注力してきました。(息子は、就学直前までには、「協調性」はある程度習得できてはいましたが、さらに底上げを図って集団生活に支障が生じないように注意をしてきました。「協調性」の習得により、発達障害児が抱える問題の大半が解消できると考えています)

加えて、大山氏の言葉どおりに、息子が職場でも4つの究極の幸せがつかめるように、家族としてフォローできることがあると考えています。これが実現できないとしても、近い状態にまで高めることができれば、就労の継続が実現できるのではないかと考えています。

今回はここまでです。次回は、「家族としてフォローできることは何か」についてお話します。お楽しみに。

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