発達障害児の就労にも大事 清潔感、身だしなみ、職場によって求められるレベルが違います

オシャレな女性の美容師さん

息子の会社は、わりと従業員のみなさん全員が汗をかきやすい環境にある職場です。ですから、臭いに対しては比較的寛容な職場と言えます。なぜなら、従業員のみなさん全員が汗をかき、臭いが出やすい環境だからです。だからといって、臭い対策はしなくてよいという理由になりませんので、お子さんが息子と同様の職場であれば、ぜひ、親御さんも気にしてあげてください。

清潔感、身だしなみがどんな職場でも重要なのは言うまでもありませんが、職場によって求められるレベル感がまったく違います。少なくとも職場環境によって、まったく違うという認識はもっていないと問題が生じることがあります。

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同じ工場でも、食品加工や精密機械などの工場では、こんなところまでやる必要があるのというくらい、現場では神経質になっています。よく考えれば当然のことです。食品加工の会社では、雑菌や異物などの混入を極端に警戒しています。過去には、雑菌混入による食中毒事件や異物混入で製品を何万個も回収処理をするニュースをご覧になった方も多いと思います。1回の不祥事で会社の信用を失いかねない重要事項なので、神経質なくらいに慎重に対応しているのです。

当然ながら、従業員に対する清潔感や身だしなみなども、他の会社と比較すれば格段に求められるレベル感が違うことをご理解いただけたこと思います。ここで何を言いたいかというと、清潔感や身だしなみについては、お子さんが今いる環境に合わせたレベルでの注意が必要となるということです。

特別な清潔感や身だしなみなどが求められる職場は、他にもあります。レストラン、ファーストフード店などお客さんに食べ物を提供する職場などです。その他には、ブティック、美容室などでは清潔感や身だしなみだけではなく、おしゃれ感も求められるでしょう。

ですから、一律でこうあるべきではなく、環境に合わせた清潔感や身だしなみを、親御さんもお子さんと一緒に考えてあげる必要があろうということです。

こういった特別な清潔感や身だしなみ、おしゃれ感などは、特別支援学校でもきちんと教えてくれるところは少ないのではないかと思います。なぜなら、なかなか気づきにくいところだからです。家族や友人にこういった職場にお勤めの方がいれば、アドバイスをしてもらうのも、対策の1つだと思います。そして、何よりも重要なことは、やはり本人がそれを十分に理解して、意識して対応することだと思います。

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