発達障害児タイプ別 お友だち攻略法 「話しかけるのに躊躇しないタイプ編」

前回、発達障害児のコミュニケーションを基準としたタイプで分類してみました。
このタイプ別の友だちづくりの方法について、私の考えをお話ししていきたいと思います。
今回は(A)タイプ攻略編です。
- 発達障害児のコミュニケーションを基準としたタイプ別
-
-
Aどちらかといえば、親しくない他者でも話しかけるのに躊躇しないタイプ
-
Bどちらかといえば、親しくない他者に話しかけるのに躊躇するタイプ
-
相手の気持ちを理解できるように

(A)のタイプが、対人関係上で問題となる点は、相手が言われて嫌なことをストレートに言ってしまう傾向にあるところです。
そういってしまう理由は、別に(A)タイプのお子さんの性格が悪いわけではありません。
相手がこう言われると嫌がるだろうということを想像するのがむずかしいだけなのです。
ですから、それを理解させる必要があります。
ですが、直ちに「相手の気持ちを理解できるようになりなさい」というのも無理な話ですので、徐々に改善するようにしていきましょう。
具体的な改善策としては、相手が言われて嫌なことをストレートに言ってしまう相手は、友だちだけではなく、親御さんであるあなたもその対象になっていると思います。
お子さんが問題発言をしたときには、その都度「そういう言い方をすると、私はどういう気持ちになると思う?」と、お子さんの発言が相手の気持ちにどういう影響を与えるのかを、丁寧に解説する必要があります。

その都度、その都度、時間をかけてゆっくりでも確実に説明する必要があります。
とても面倒な作業です。
また、改善するのに何か月もかかるかもしれませんが、少しずつでもお子さんは理解していきますので、あせらず頑張りましょう。
少しずつでも改善が見られたら、褒めてあげましょう。

トラブルが発生している場合

なお、現状において、お子さんのクラス内でお子さんの問題発言により、既にトラブルが発生している、またはトラブル発生の懸念が生じているかもしれません。
その場合には、担任の先生に、改善策を家庭内で実施していること、現状の改善状況について説明し、理解を求め問題解決にむけて協力をお願いしましょう。

そして、クラス内でトラブルが発生している場合には、担任の先生と相談しながら、1つ1つ解決していきましょう。
親御さん、お子さんの改善への努力する姿勢が担任の先生に伝われば、担任の先生との信頼関係もさらに深まることでしょう。
まとめ
友だちづくりの方法 親しくない他者でも話しかけるのに躊躇しないタイプ編
- 相手の気持ちを理解できるように
- お子さんが問題発言をしたときには、その都度お子さんの発言が相手の気持ちにどういう影響を与えるのかを、丁寧に解説する必要がある
- 時間をかけてゆっくりでも確実に説明する
- 少しずつでも改善が見られたら、褒めてあげる
- トラブルが発生している場合
- 担任の先生に、改善策を家庭内で実施していること、現状の改善状況について説明し、理解を求め問題解決にむけて協力をお願いする
- 担任の先生と相談しながら、1つ1つ解決していく
今回はここまでです。次回は、「親しくない他者に話しかけるのに躊躇するタイプ」の子どもが友だち関係を構築するためにはどうしたらいいかについて、お話しします。お楽しみに。