初任給で家族に焼き肉をごちそうした発達障害の息子
  • お子さんの将来の幸せな生活がイメージできる
  • お子さんの成長が期待できる子育てができる
  • 就労や学校生活(集団生活)に重要な協調性の身につけ方がわかる
  • 就労への準備(職場実習など)がスムーズにできる
  • 発達障害児の就労の実現や就労の継続に必要なことがしっかりわかる

一般企業に就労しよう!

発達障害児を抱える親御さんの多くが、一般企業への就労を希望されています。

ですが、お子さんを就労させるにはどうしたらいいのかという情報は少なく、ほとんどの親御さんはお子さんの将来に不安を感じています。

お子さんの幸せな未来がもっとも大切です。

笑顔でガッツポーズの作業服の男性と女性

幸せの形は人それぞれですが、一生懸命仕事をして、職場の方に可愛がられ、お給料をもらい、たまに旅行にいったり、外食しておいしものを食べたり、趣味の時間を楽しむことができれば、もうほぼ幸せといっていいと思います。

幸せのへの第1歩は、就労の実現と就労の継続です。

では、発達障害児はどうすれば、就労することができるのでしょうか。

本書では、一般企業への就労までのプロセス就職活動(職場実習)の進め方企業へのアピールの仕方就労までに身につけておきたい学力やスキルなど、就労に必要な情報が盛りだくさんです。

企業が特に重視している「社内コミュニケーション」にも不可欠な「協調性」の身につけ方も、詳しくお話しています。

お子さんの就労にぜひお役立てください。

その先にはきっと、初めてのお給料を手にしたお子さんの満面の笑顔が、待っているはずです。

こんな方に

  • 毎日の生活に追われて、お子さんの将来のことまで考える余裕がもてない。
  • 学年が上がるにつれて、健常児との成長の差が気になっている。
  • 子育てに振り回されて悩んでいる。
  • お子さんの学習を、どう進めていいのかいいかわからない。
  • お子さんの進学先(中学校、高校など)で悩んでいる。
  • お子さんを一般企業へ就職させたいと希望している。

期待できる効果

キラキラ笑顔のお母さん
  • 就労を目標とした子育てで、家庭での適切な親子関係、学校での適切な友人関係、職場での適切な上司や同僚との関係を築けるようになります。
  • お子さんが就労するまでに身につけるべき力と、いつまでにという目標がはっきりわかるので、スムーズに就労を目指すことができます。
  • 発達障害児にとってむずかしいと思われている「協調性」の身につけ方がわかります。
  • 企業が特に重視している「社内コミュニケーション」にも不可欠な「協調性」を身につけることで、就労の実現・就労の継続の可能性もグンとアップします。
  • 企業の担当者が発達障害者の採用を、どんなふうに考えているのかがわかります。ですから、落ち着いて就労を目指すことができます。実際の職場実習など採用までを具体的にイメージすることができます。

お客様の声

お子さんの就労に積極的にかかわったお父さんのお話だけあって、説得力のあるお話がいっぱいでした。こんなことまで聞いていいの?ということまで、企業の担当者とやりとりされていて、驚きました。採用する側の視点がわかって、とてもよかったです。参考になりました。

(東京都 Tさま)

がんばったらなんとかなるかもと思える内容で、希望がでてきました。うちの子ももしかしたら就職できるかもと思えてきました。今からゆっくり準備していきたいと思います。

(埼玉県 Mさま)

にっこり微笑んでいる女性

発達障害の娘の進学先で悩んでいました。一般企業への就職の可能性があることがわかって、心が明るくなりました。高等特別支援学校の受験についても書かれていて、すごく助かりました。娘とよく話し合って、がんばってみたいです。

(神奈川県 Sさま)

普通学級に在籍している息子がいます。学年が上がっていくにつれて、授業についていけなくなってしまいました。この本を読んで、就労するまでに必要な学習をさせればいいとわかって、とても気が楽になりました。今は授業をあまり気にしないで、子どものペースで学習するようにしました。子どもも表情が少し穏やかになった気がします。

(愛知県 Yさま)

将来への希望が出てきて、子どもとのかかわり方が変わりました。不安が軽くなって、気持ちに余裕が生まれました。そのせいか、子どもにも優しく接することができるようになった気がします。少しずつですが、子どもも簡単なお手伝いができるようになって、子どもの成長を感じられて、嬉しいです。

(宮城県 Nさま)

きちんとお子さんを育て上げた先輩パパさんのお話にとても励まされました。ためになるお話がいっぱいです。元気が出てきました。

(埼玉県 Aさま)

目次

プロローグ
発達障害の息子とのこれまでの歩み
  • 息子の障害が判明して
  • 就学後の状況
  • 息子への思い
ガンバルお母さんに込めた願い
  • 発達障害児の子育て情報は少ない
  • 正しい情報にもとづいた正しい子育てとは
発達障害児でもみんなに愛されたい
  • 発達障害児のイメージを変えたい
  • 愛される子どもとはどんな子なの?
  • 愛される子どもを目指そう
  • 愛される子どもはどこでも愛される
わが子の障害のうけ入れ
  • どうして息子が障害児なんだ
  • 愛する息子の障害のうけ入れを決意
孤立するお母さん
  • 家族から責められがちなお母さん(理不尽な現実)
  • 協力者(理解者)を増やそう(夫を味方に)
わが子の現状、そして将来への展望
  • 障害のうけ入れが最初の第一歩
  • 就学先、普通学級は過酷な環境
  • 就学直前の息子の状況
  • 普通学級での息子の立ち位置
  • 普通学級ではいじめも・・・
  • 特別支援教育、教育の現場では温度差が・・・
正しい決断をするために(就学にむけて)
  • 正しい決断へのプロセス
  • カレーライスでの事例1(コスト重視のカレー作り)
  • カレーライスでの事例2(家族好みのカレー作り)
第1章 発達障害児の子育て
発達障害児の子育ては、健常児の子育てと同じでよい!?
発達障害児の子育て ここが大変
「子どもとの適切な親子関係の構築」が幸せへの鍵
  • 「適切な親子関係」の構築へのチャレンジ
  • 「適切な親子関係」の構築へ 私の確固たる気持ち
  • ここが子育ての正念場 ここを抜ければ明るい未来が
  • 子育ては愛情をもって「適切な親子関係」を構築すること
自立心と協調性のバランスのとれた子育て
  • 自立心って何?
  • 「協調性」を育てることが「愛される子ども」への第一歩
子育てがうまくいくと、こんなうれしいことが
  • 「適切な親子関係」ができると、自らすすんで身辺自立をするように
  • パニックを起こさなくなり、言葉がたくさん出るように
わが子の障害の改善のバロメーター
息子と家族との関係、家庭内での居場所、役割
  • 家庭内のコミュニケーションを密に
  • お手伝いで、わが子に自信を(就労スキルの獲得にもつながる)
  • 体力をつけよう(就労にも有効)
  • 兄弟(姉妹)児の問題(意外に深刻な問題)
子育て、いろいろチャレンジ
  • 多動を克服しよう
  • いろいろな場所へお出かけチャレンジ
  • 好き嫌いをなくそう
  • ミッション「ひとりでお買い物」
  • 身辺自立、次のステージへ
その他
  • 自閉症協会、親の会 子育てなどの悩み共有の場
  • 発達障害のプロに相談してみよう
  • 療育施設への通所の際の注意
  • 思春期(中学生頃)になったら、1 度はてんかん(脳波)の受診を
  • わが子への障害の告知はいつする?
<第1章のまとめ>
第2章 就学先(就園先)の選択(今後の人生を左右する重大な選択)
就園について
  • 早めに就園先を決めよう
  • 園側との信頼関係の構築
  • 他の保護者への障害告知は必要?
  • 就学にむけて(園内でのわが子の状況を客観的に把握)
就学先の選択(わが子の人生に大きく影響する重大な決断)
  • 就学先決定までのフロー
  • 就学先(一般的にいわれているメリット・デメリット)
  • 普通学級の理想と現実、そして親の思い
  • 普通学級でうまくやっていくには努力が必要
  • 発達障害児にとってハードルの高い普通学級
  • 発達障害児の最も適した就学先は?
  • 将来、必要となる学力とは何?
  • 勉強の目的は何?そして、何を学ぶ?
  • 将来の目標が決まれば、やるべきことが見えてくる
  • 就学先選択 正しい決断へのプロセス
  • 特別支援学級についての補足説明
  • 普通学級、特別支援学級に在籍中の親御さんへ
  • わが子の成長のために、無理のない就学先を
<第2章のまとめ>
第3章 就労を目指して(経済的自立を目指して)
私の経験から
目標は、一般企業での就労
一般企業への就労は、ハードルが高い
知っておくと役立つ「仕事の3要素」
なぜ、人は働かなくてはいけないの?
職場見学会の本当の目的は?
発達障害児の就職活動 保護者の役割は大きい
  • 特別支援学校での具体的な就職活動 職場実習(インターンシップ)
  • 職場実習先への通勤の練習をしよう
  • 職場実習に参加するうえでの注意点
企業が障害者を雇用するのは社会貢献だけが理由ではない
企業が求める採用したい人材とは?
社会人として
息子の社会人への道のり
  • 就労を踏まえた準備編
  • 就労にむけた学校選択編
  • 就職活動編(職場実習、採用面接)
  • 就労を継続させるための施策編(仕事の3要素)
<第3章のまとめ>
エピローグ
発達障害児のわが子には、身の丈に合った幸せの追求を
  • 夢を実現するのはとてもむずかしい
正しい努力

試し読み

第1章 発達障害児の子育て

発達障害児の子育ては、健常児の子育てと同じでよい!?
赤ちゃんを抱っこしているお母さん

以前、私と同様に発達障害児を抱える親御さんとよくお話しする機会があったのですが、そのなかでよく出る話題が「発達障害児の子育てをどうすればいいのかわからない」というものでした。

みなさんは、わが子の子育てに関して明確なお考えをお持ちでしょうか。

発達障害児の子育ては本当に大変です。私も経験者ですからよくわかります。子育ての最中は本当に無我夢中で、どうしたらいいだろうなどとその都度悩みながら、少しずつすすめていました。問題解決にむけて試行錯誤を繰り返しながら、毎日が嵐のように過ぎ去っていったような気もします。

息子が成人した今、わが家の発達障害児の子育てについて振り返ってみると、息子が発達障害児だからといって、特別な子育てはあまりしていなかったように思います。いたって普通の子育てをしただけでした。

もちろん、発達障害児ですのでさまざまな障害の特性があるわけですから、いうほど簡単ではありません。幼児初期の身辺自立(食事、排せつ、歯磨き、洗顔、衣類の着脱などの最低限の生活習慣)を教えている際に、やりたくないと抵抗され、さらにはパニックを起こして大変なことになったことは数知れません。

息子に身辺自立を教えても無理なのかもしれない、無駄なことなのかもしれないと考え、今やっていることに意味があるのだろうかと何度も自問自答した記憶があります。発達障害児の子育ては、健常児と比較して、その何倍もの労力と根気が必要とされるように思います。本当に大変な作業です。

それでも、やはり発達障害児の子育てとしてやっていたことは、健常児に対する子育てと何ら変わることがなかったと思っていますが、現在の成人した息子の様子から、それが正しい方法だったのだと改めて感じています。

「子どもとの適切な親子関係の構築」が幸せへの鍵
「適切な親子関係」の構築へのチャレンジ
男の子をギュッと抱きしめているお母さん

私のこれまでの子育てを振り返ってみると、苦労もたくさんあったのは事実ですが、本当に大変だったといえるのは、「適切な親子関係の構築」「協調性の育成」「しつけ」の3つだけです。

ここは、子どもからもっとも強い抵抗をうけるところですので、親としては最もつらい局面でもありますから、私自身も何度も挫折しそうになりました。これを乗り越えるには、親として相当な根気と労力と踏ん張りが必要でしたが、乗り越えてから以降の子育ては、意外とスムーズにできたのです。

乗り越える前は、息子はパニックを起こして激しい抵抗をするため、身辺自立は遅々として進まず、日々の生活に大きな支障がありました。精神的にも親子ともども疲弊していました。

ところが、これを乗り越えた後では、息子自身が自ら積極的に身辺自立を頑張るようになったのです。(身辺自立を覚えようとする姿勢が確立しました)いったん走り出すと、その勢いは止まりませんでした。1つ1つの課題が以前よりスムーズにクリアできるようになっていきました。そしてその変化は、身辺自立だけではなく、生活全般にも及んでいったのです。

お手伝いで、わが子に自信を(就労スキルの獲得にもつながる)
お母さんと洗濯物をたたんでいる女の子

家庭内での役割分担を決めていますか。ある程度の年齢になったら、お手伝いをさせることをお勧めします。我が家では、息子に幼稚園時代からお手伝いをさせています。将来、就労を目指している場合、就労スキルの獲得にもつながると思います。

最初は、毎朝ポストから新聞をもってくるような単純なお手伝いからのスタートですが、息子の成長に伴い高度なお手伝い、力仕事のお手伝いなどをさせていました。それは、就労している現在でも継続しており、大きな買い物したときに重いものの運搬などをさせています。とても助かっています。

お手伝い終了時には、必ず感謝の意とともに、家族の役に立っていることを伝えるようにしています。このことにより、息子は自分が役に立っていること、家族から必要とされていることを認識します。また、ときおり、家庭内で自分がどれだけ家族から愛されているかも伝えるようにしましょう。

第2章 就学先(就園先)の選択 (今後の人生を左右する重大な選択)

就学先の選択(わが子の人生に大きく影響する重大な決断)
将来、必要となる学力とは何?

将来、日常の生活のなかで、必要な学力とは何でしょうか。将来、就労するにあたって必要となる学力とは何でしょうか。

多くの方が学生時代に苦労した、方程式や関数などの高度な知識は日常生活ではあまり必要としません。就労にあたっても、おそらく必要とはしないでしょう。

将来の生活において、学力面などで最低限必要とされることは、以下の3つくらいではないでしょうか。もっと学習できればなおいいですが、無理をして余計な学習をさせるよりは、協調性とか素直な心とかを身につけた方が、将来的には遥かに幸せな生活を送れると思っています。

① 簡単な読み書きする能力
お勉強している男子中学生

将来、一般企業への就労を目指している場合、簡単な報告書等の作成の機会があります。また、仕事の手順マニュアルを読み解く力も必要です。友達とのコミュニケーションにメールのやり取りをするにも読み書きする能力は大事です。余暇にTVゲームをする際、攻略本を読み解く力があれば、もっと深くゲームを楽しむことができます。

市町村発行の広報には、将来困ったときのセーフティーネットなどが記載されています。できれば、広報を読み取るくらいの読み書き能力を身につけておきたいものです。困ったときの相談窓口を、広報などで事前に知っておくことは大事だと思います。

② 簡単な四則計算能力
「+-÷×」のマーク

買い物するにはこの能力が必要となります。生活費などのお金を管理するにあたって、最低限必要となる簡単な四則計算はできるようにしておきたいものです。

③ 簡単な判断能力
「これはOK!」「これはNG!」

少なくも物事の善悪の判断ができないと社会では暮らせません。また、損得の判断も必要になるでしょう。損得勘定ばかりとなるのはまずいですが・・・。

なお、ここで「簡単な読み書きする能力」「簡単な四則計算能力」「簡単な判断能力」が、最低限獲得すべき能力であるとお話しました。しかし、多くの方は「最低限獲得すべき能力が、どの程度なのかよくわからない」とのご意見もあるかもしれません。

明確な基準はありませんが、私が想定しているレベルは「おおよそ小学校卒業レベル」の能力です。高校を卒業する時点で、これくらいのレベルであれば、就労にも十分に耐えられるレベルだと判断しています。ですが、きっかり、このレベルでないとダメなのかというとそんなこともないと思います。息子が通学していた高等特別支援学校では、生徒宛文書の漢字の多くにルビが振ってありましたが、多くの生徒が就労できていましたから、あまり神経質になりすぎなくてもいいような気がします。

※ここで申し上げている学力レベルは、あくまで将来の日常生活や就労で求められるであろう学力(おおよそ小学校卒業レベル)を、就労する時期(高校卒業時)までに習得できれば問題ないだろうと説明しています。

ただし、あとで説明する高等特別支援学校(第2章「将来の目標が決まれば、やるべきことが見えてくる」を参照ください)への入学を目指している場合、入学者選抜試験をうける時期(中学卒業年度)までに必要な学力※を習得しておく必要がありますので、ご注意ください。

※学力試験の難易度は、おおよそ小学校卒業程度かと思いますが、学校により違いがありますので、必ずご自分でご確認をお願いします。

第3章 就労を目指して(経済的自立を目指して)

笑顔の職場仲間
私の経験から

私は一般企業において、10年間ほど人事・総務担当者としての経歴があります。また、発達障害児の父親として息子と二人三脚で、息子を一般企業へ就職させた経験もあります。

これまでの私の社会人、また、発達障害児の親としての実績と経験を踏まえ、発達障害児の就職活動のノウハウについて、お話ししたいと思います。

目標は、一般企業での就労

発達障害児の就労先としては、一般企業(特例子会社を含む)、障害者福祉作業所などがあります。一般企業のうち特例子会社は、障害者の雇用の促進等に関する法律で定められた企業であり、親会社の法定障害者雇用率に算定される子会社で、障害者雇用に特化した会社です。特例子会社はその特性から、比較的障害者に理解のある会社といえます。

一般企業での就労は、企業との間で雇用契約が締結されることから、最低賃金が保障されます。雇用形態は、契約社員、パートで雇用されるケースが圧倒的に多く、正社員での雇用は少ないようです。勤務時間についても、時短勤務、フルタイム勤務があり、ケースバイケースです。

障害者福祉作業所は、障害者の就労支援する場所として、社会福祉法人等が運営している作業所です。前提としては障害者の就労支援するための訓練施設であり、最終的には一般企業への就労までのサポート施設です。

障害者福祉作業所での就労は、あくまで職業訓練が前提であることが多く、雇用契約は通常締結されませんので、最低賃金の保障はありません。

なお、本書では発達障害児の経済的自立を目標にしており、以下は一般企業への就労を前提に話をすすめたいと思います。

一般企業への就労は、ハードルが高い

発達障害児の一般企業への就労のハードルは、とても高い現実があります。特別支援学校(高等部)からの一般企業への就職率は、それほど高くない印象です。以前、特別支援学校(高等部)の先生から就職状況をお聞きする機会がありましたが、就職できる生徒はそれほど多くはないとのことでした。その他の多くの生徒の進路先は、福祉作業所、福祉施設などのようです。(詳細なデータを知りたい方は、文部科学省のホームページを確認してください:ちなみに平成24年3月特別支援学校高等部卒業者の内、知的障害者の就職率は28.4%でした)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/013.htm

特別支援学校のなかには、高等特別支援学校(高等部のみ・入学者選抜試験あり)があります。知的障害児を対象としており、入学には入学者選抜試験があります。高等特別支援学校の一般企業への就労率は、通常の特別支援学校(高等部)よりかなり高い傾向があります。したがって、一般企業への就労を目指すならば、高等特別支援学校への就学を目指すことが、早道であると思います。(第2章「将来の目標が決まれば、今なすべきことが見えてくる」を参照)

発達障害児にはとても厳しい現実ではありますが、就労にむけた取り組みをより早い段階からできれば、一般企業に就職できる可能性を高めることができるのではないかと考えています。

就労にむけた取り組みについては、前述の高等特別支援学校(高等部のみ・入学者選抜試験あり)への入学を目指すことに加えて、「協調性」を育てる、お手伝いをさせるなど、家庭内でできることが数多くありますので、家庭内での取り組みも頑張ってみましょう。

知っておくと役立つ「仕事の3要素」

就労するうえで、重視した方がよい仕事の3要素についてご紹介します。就労は、就労先に就職が決まった時点がゴールではありません。むしろその就労を継続していくこと方が、もっと難しく、そして重要なのです。

実際、最近の新卒の就労後の離職率は七五三といわれます。これは就職後3年間の離職率を指しています。就職したものの、就職後の3年間において大卒で3割、高卒で5割、中卒では7割が離職しているといわれています。転職によりステップアップするような離職であればよいのですが、そうでない場合もあるでしょう。ましてや、発達障害者の転職は相当困難だと思います。ですから、新卒で就職した会社で、できる限り長く継続して就労できるようにしたいものです。

<仕事の3要素について>
  1. 今の仕事を継続してこなせる能力を有しているか
  2. 会社内の人間関係は円滑か
  3. 今の仕事にやりがいを見いだせるか
(2) 会社内の人間関係は円滑か
笑顔の職場仲間

多くの会社では、障害者雇用をする場合には、ある程度のトラブルを事前に想定してトラブル回避のための対策をしていると思いますが、万全ではありません。特に発達障害者の場合には、場の雰囲気が読めず、突拍子もないことをいったりすることもあり、トラブルとなるケースが想定されるので、注意が必要です。

以前にお話ししましたが、発達障害者の多くは、他者とコミュニケーションをとることが苦手ですが、職場においては最低限のコミュニケーション能力が求められます。職場では「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)」が基本です。これができないと社会人としては失格とみなされます。

会社の上司に叱られている部下

会社はある程度の失敗には、比較的寛容です。特に新人は仕事上での多少の失敗をしながら仕事を覚え、成長していくからです。だからといって、仕事で失敗すればもちろん上司から叱責されます。叱責されるのが怖いからといって、だまっていると職場内での信用を大きく失うことになります。場合によっては、それ以降の就労が困難になることもあります。

会社は、失敗を隠蔽したりすることには、非常に敏感です。ちょっとした失敗が大事故につながり、会社にとって大きな損害をもたらすことがあるからです。

職場で何らかの失敗をした場合には、すぐに上司に報告し、謝罪のうえ、その後の指示を仰ぐことができないと、それだけで仕事を継続していくことがむずかしくなります。最低限これだけはできるようにしましょう。逆にこれができるだけで、その会社に継続して勤労できる可能性がグンとあがります。

著者紹介

筆者のイラスト

ファブリ(三浦 優)

中度の知的な遅れのあった発達障害の息子を一般企業に就労させた父親です。

息子の就労に関わる全ての行事に参加し、職場見学をさせていただいた企業の方、職場実習でお世話になった企業の方と深く踏み込んだお話をさせていただいた貴重な経験があります。

過去には自閉症の親の会を数年間運営し、親御さんが抱える悩みをたくさんお聞きし、解決にむけた話し合いもしてきました。

息子が通学した高等特別支援学校では、先生方と勉強会も開催し、生徒たちのより良い就労を実現するために模索しました。

そのなかで、生徒たちの100%就労を目指して、先生方に企業側の立場に立った提案やアドバイスができたと思います。(息子の学年では、100%就労が達成されました)

また、人事総務の経験が10年ほどあり、発達障害児の就職活動や就労の継続にも精通しています。

これからも、発達障害児の就労について、お役に立てる情報をお届けしていきます。

著者からのメッセージ

虹と笑顔の子どもたち

発達障害児にもさまざまな子どもがいます。

発達障害の重さはさまざまであり、障害特性もさまざまです。知的な遅れがある子どもが多いのですが、知的な遅れがない子もいます。

発達障害をもって生まれたとしても、幸せになる権利は平等にあるはずです。

その幸せの形はそれぞれですが、就労できる能力があれば、健常者により近い幸せな生活を送ることも可能だと思っています。

発達障害児にとっての幸せな未来は、無理をせずに実現可能な将来設計から始まると考えています。

そこには派手な「夢」はありませんが、堅実で確実な歩みにより、幸せな未来が実現できると思います。

本書では、お子さんの一般企業への就労と就労の継続に役立つ情報の大切な部分に絞って、できるだけ具体的にお伝えしています。

きっと、あなたのお子さんに幸せな未来が待っています。

詳細情報

『愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~』

「子育て編」「就学(学校生活)編」「就労編」と、この一冊に子育てから就労までのお得な情報を、ギュギュッと濃縮。

子どもを一般企業に就労させた親だからわかる、「就労の実現のために、子育ての段階から準備したいこと、必要なこと」を、大事なポイントに絞ってお話しています。

CD-ROMジャケット

CD-ROM書籍:PDF文書(A4 206ページ)

価格:5,400円(内税)

送料無料

※お支払いはクレジットカード(PayPal)、銀行振込(みずほ銀行)、代金引換からお選びいただけます。

ご購入特典(その1)

CD-ROM書籍「愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~」のご購入特典として、「これでお受験対策は万全! 高等特別支援学校のお受験対策マニュアル(PDF文書)」をプレゼントいたします。

これさえあれば、今日からあなたも「高等特別支援学校のお受験マスター」です!!

『高等特別支援学校のお受験対策マニュアル』
(1) 高等特別支援学校 概要について
(2) 高等特別支援学校 入学までのフローチャート
(3) 高等特別支援学校 学校見学など学校を訪問した際に確認すべきポイント
(4) 高等特別支援学校 入学者選抜試験の対策
(5) 高等特別支援学校 入試面接対策
(1) 高等特別支援学校 概要について
高等特別支援学校について、どんな学校なのかわかりやすく説明しています。
(2) 高等特別支援学校 入学までのフローチャート
高等特別支援学校の入学までのフローチャートです。入学までの大まかな流れをつかむことができます。
(3) 高等特別支援学校 学校見学など学校を訪問した際に確認すべきポイント
志望校する高等特別支援学校を直接訪問する目的、確認すべきポイントについて、わかりやすく説明しています。
さらに、情報収集(学校情報、入試関連の情報)のアドバイスや、お子さんの高等特別支援学校へ入学への意欲を向上させるためのポイントも。(入学するのはお子さんですから、しっかり意欲をもたせる必要があります。)
(4) 高等特別支援学校 入学者選抜試験の対策
(A4サイズ)で42ページの大ボリューム!学力検査(筆記試験)については、過去問題から出題傾向をズバリ分析しています。出題傾向に対する学習方法などのツボを押えたアドバイスは、作文対策までカバーしています。
作業能力検査についても、出題対策や家庭でもできる能力アップの訓練方法など、充実した内容になっています。また、運動能力検査への対策も詳しく解説しています。
(5) 高等特別支援学校 入試面接対策
想定される質問と模範解答集も用意しています。具体的な面接上の注意点や練習のすすめ方などのアドバイスも充実。面接対策としては、これだけで十分な内容となっています。
ご購入特典(その2)

CD-ROM書籍「愛される子どもを育てよう ~ガンバルお母さんへのメッセージ~」のご購入特典として、「息子の高等特別支援学校への挑戦 合格への道(PDF文書)」をプレゼントいたします。

息子にした具体的な受験対策を詳しくご紹介しています。

『息子の高等特別支援学校への挑戦 合格への道』
(1) 息子の高等特別支援学校への挑戦 合格への道(具体的な受験対策編 事前準備編③)
(2) 息子の高等特別支援学校への挑戦 合格への道(入試当日編)
(1) 息子の高等特別支援学校への挑戦 合格への道(具体的な受験対策編 事前準備編③)
息子にした具体的な受験対策について、ご紹介しています。試験内容ごとに(学力試験、作業能力検査、運動能力検査対策および面接対策)それぞれどういった対策をしたのか、詳細に具体的に記載しています。
(2) 息子の高等特別支援学校への挑戦 合格への道(入試当日編)
息子の受験時の具体的な試験内容およびそれぞれの試験について、その結果がどうだったのかを詳しくご紹介しています。(なお、試験自体は合格しています)
  • お子さんの将来の幸せな生活がイメージできる
  • お子さんの成長が期待できる子育てができる
  • 就労や学校生活(集団生活)に重要な協調性の身につけ方がわかる
  • 就労への準備(職場実習など)がスムーズにできる
  • 発達障害児の就労の実現や就労の継続に必要なことがしっかりわかる

この一冊で、一般企業への就労の可能性がグンとアップ!!

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子育てに悩んだときや、学校生活で困ったとき手に取りたい本です。さらに就労のことまで、詳しく書かれていて、充実しています。元気をもらえた気がします。

(神奈川県 Iさま)

子供に無理をさせないで、少しずつ成長できて、その先に就労がある。すごく勇気づけられるお話がいっぱいでした。次男の障害のことでずっと悩んできました。今は落ち着いてきて、これからのことも考えられるようになりました。

(千葉県 Hさま)

満面の笑顔の女性

子どもの職場実習がうまくいかなくて悩んでいたので、購入させていただきました。実習先で注意されて落ち込んでいましたが、直さないといけないんだということがよく分かりました。実習先の企業の方とのやりとりやアピールの仕方まで、ていねいに書かれていて、参考になりました。就職できるようがんばっていきたいと思います。

(東京都 Kさま)

娘は通常学級に在籍しています。友だちにからかわれたり、物を隠されたりして困っています。先生にも相談しましたが、あまり頼りになりません。この本を読んで、子どもが安心できる環境で、成長できることが大事だと思いました。今は、特別支援学級も考えています。通常学級じゃなくても、就労を目指せることがわかり、とても勇気づけられました。がんばって就労を目指していきたいです。

(宮城県 Oさま)

発達障害児でも、一般企業への就職の道があることが分かったのが良かったです。就職に向けて、何をしたらいいかわかりやすく書かれていたので、簡単に始められることから、さっそく始めてみました。気持ちがとても前向きになりました。

(大阪府 Nさま)

誰にでもわかるように丁寧に書かれています。お子さんを一般企業に就職させたいと思っているなら、絶対におすすめです。

(静岡県 Sさま)

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