発達障害の息子の仕事へのモチベーションアップは、メニュー豊富な社員食堂

これがあるからがんばれる

息子の就労先は1000人規模のメーカーですので、社員食堂があります。社員食堂は社外の方の利用はできませんが、会社の保護者会で何度か私も食事をさせてもらいました。値段はとても安く値段のわりにはおいしいと思いました。

また、日替わりランチは毎日数種類提供されていますが、それ以外にも常時、めん類(うどん、そば、ラーメン)、カレーライス、その他のサイドメニュー(おにぎり、お稲荷さん、コロッケなど)も用意されており、メニューのラインナップはとても充実しています。日替わりランチが苦手なメニューだったり、その日の気分と違うメニューだった場合には、めん類やカレーライスを選択することもできます。これはとても助かります。

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私が以前勤務していた会社の社員食堂は、値段は安かったのですが、メニューが1種類しかなかったのです。ですから、あまり気が乗らないメニューだった場合、我慢して食べるかわざわざビルの外に出て、高いランチを並んで食べる必要がありました。せめてカレーライス1つでいいからサイドメニューがあったらなあと思っていたので、息子がうらやましいと思っています。

息子は結構体が大きく、そして本当に良く食べます。ですが、今のところ、仕事で大量の汗をかきながら頑張っていますし、ウォーキングの効果もありそれほど太ってはいません。ランチは大盛にするか、ランチにめん類か別のサイドメニューをつけて食べています。息子には、午後の仕事に支障が無いように腹いっぱい食べるようにいつも言っています。それに加えて、おやつにパンを3個持参させています。本当によく食べます。

息子は、高等特別支援学校時代は学食や給食がなかったため、毎日お弁当を持参していたのですが、今は社員食堂があるため「お母さんのお弁当より社員食堂の方がいい」と息子は言っています。妻は、最初は息子の言葉にショックをうけていましたが、今では弁当づくりをしなくていいから楽でいいと、開き直っています。

息子が就職活動中、今の会社に決めた理由の1つは、社員食堂の存在が大きいと思っています。職場実習の際は、昼食は持参でも社員食堂を利用しても良いということでしたので、職場実習中から社員食堂を利用させてもらっていました。その理由は、職場実習で学ぶべきことは、仕事だけではないと考えていたからです。

もちろん、職場実習で仕事内容や仕事の手順などを学ぶことはとても重要なことですが、重要なのはそれだけではないからです。そこで働く社員の方々とのコミュニケーション(報告・連絡・相談だけではなく、日常のあいさつや休憩時間などの交流も含まれます)も、とても大事です。さらに、会社自体に慣れ親しむことも、とても大事なのです。今、実習先の会社に入社するかもしれないことを考慮すれば、その会社についてできる限りの情報を得ることが必要と考えます。

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会社は、労働者が働くことで、会社から賃金を得るところです。会社に毎日通勤し、フルタイムの就労では残業なしでも、おおよそ8時間くらいは会社にいることになります。実に1日のうちの1/3は会社にいることになります。

ですから、お子さん自身が仕事は大変だけど、会社にいることはそんなにつらくはないかもと思えるようなものがあると良いと思います。できれば、息子のように、今日の昼食のメニューが楽しみで仕方がないとか、会社生活を楽しめるような発見があれば、もっといいと思います。

職場実習の終了後の最終面接に親子で臨んだとき、面接担当者の方から「息子さんは、よく食べて元気ですね(社員食堂の昼食に加えて、パンも持参していたため)」と言われ、「御社の社員食堂の存在が、息子の午後の仕事へのモチベーションアップにつながっています」とお話したら、「そのようですね」といい雰囲気で面接を終了することができました。

息子の会社の社員食堂で、特筆すべきことは、たまにですが海鮮丼や天丼などコストが高いメニューが日替わりランチで出されることです。これは、通常では考えられないことです。 本当に社員を大事にしている会社だと思います。息子がこの会社に就職できて、本当に良かったと思っています。

今回のまとめ
職場実習で、学ぶべきこと
  • 仕事内容や仕事の手順などだけではない
  • 社員の方々とのコミュニケーション(報告・連絡・相談だけではなく、日常のあいさつや休憩時間などの交流も含まれます)も、とても大事
  • 会社生活を楽しめるような発見があれば、なお良い
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